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00:00 OP
03:11 治癒のイメージ・共通認識
20:00 そんなに簡単な話じゃない
35:55 本日の宿題
本日は、仕方がない、生まれてきて良かったと思える瞬間を増やす、について解説します。
僕は最近この2つの言葉をかなり推してると思うんですよ。
治療とは何かと言ったときに、仕方がないと思えるようになること、そして生まれてきて良かったと思える瞬間を増やすことなんだよ、と、わかりやすいので、この話をよくしてるんです。
実際、講演会とか取材の時にもこの話はよくしてます。
この話をすると、「あ、わかります」と言ってくれる患者さんも多くいる一方で、「そんなのひどい、そんなこと言うな」と怒る人、反発する人、苦しくなってしまう人もたくさんいるんです。
元々これはマーフィ重松先生というマインドフルネスの大家の先生からお借りしたというか、いただいた言葉でもあるし、この前の曹洞宗のお坊さんの枡野俊明さんからも確認させてもらった、いただいた言葉なんですけど、結構、日本の美徳や美意識の中心概念としてすごく重要な要素なんです。
諦観がある。
仕方がないと思って次に行動する。
悩み続ける中、行動に移していく、一回諦めて次に進む力、自分の人生と向き合う、命と向き合う、感謝と言うとちょっと嘘くさいというか、偽善的に聞こえちゃうかもしれないし、自分の人生はこんな苦しかったのに、それがなぜそう思えるんだと思うかもしれないけど、自分と向き合って、命の奇跡性やその意味に気付けるかどうかというのは重要な概念なんです。
これは難しいですね。
めちゃくちゃ難しいです。
簡単に言うし、言うけど、結構難しい。
だけど多くの日本人は聞いたことがあるし、どこか心の隅にはあるような感じ、映画や芸術、漫画、色々なものの中にこれらは含まれていることが多いんです、特に日本人が作ったものには。
日本文化の中ですごく根付いているので、それらが脳神経科学など欧米由来の精神療法の世界ともそこまで矛盾しないので、僕は中心概念として持ってきてるんですけど、この話をします。
難しい話ばっかりするとよく言われるんですけど、改めて話すことによって理解してもらいやすいかなと思います。
◾️治癒のイメージ・共通認識
まず背景に、なぜこういう話をするのかというと、治癒というものをうまく説明することができなかったし、共通のイメージを持ってもらうことができなかったんです。
例えば、うつ病が良くなるってどういうことですか、どうなったら良くなるんですか、といった時に、何となく皆さんイメージしにくいんじゃないかなと思うんです。
幸せになることだと思っている人が多いんです。
幸福になることがうつが良くなることだと思っていることが多いんですけど、そんなことではないんです。
そしたら僕だって今常に幸福を感じてるわけじゃないからうつ病なんですか、ということになってしまうわけで。
そうじゃないんです。
治癒というのは何かというと、不安やトラウマに支配されず、感情に支配されず行動できている状態なんです。
脳の問題が起きている時に扁桃体が活性化してる、不安を感じてる時に、同時に前頭葉がしっかり機能している状態が治癒なんです。
逆にうつ病の人たちは前頭葉があまり機能せずに扁桃体の動きが活性化しすぎてるんです。
だから感情に支配されてしまって苦しいんです。
そうなんですけど、こういうことをスパッと言い切る人がなかなかいないんです。
僕も最初そういう言い方で教わらなかったので、今のこの障害が取れたらいい、抑うつ気分が取れたら治癒なんだ、まずは3ヶ月薬を飲んでみる、そういう言い方だったんです。
ご飯が食べられるようになったから、眠れるようになったから退院ができるよ、そもそも治療って時間がかかるんだよ、と言って、ここが治癒なんだよ、ここが患者さんのゴールなんだよ、とよくわからなかったんです、本を読んだりしてる中や学生の時には。
でも臨床していく中で、ここなんだなというのがわかってきたというのがあって。
でもこのイメージをもうちょっとYouTubeを見ている人たちにわかってもらうためにどうしたらいいのかということをずっと考えてたんです。
結局、そういう中でこうなんだということがわかりやすいかなと思ってこの言葉を持ってきたんです。
何て言うんだろうな、というのがまず背景として最初にあります。
そして治癒のイメージがわかったら、逆算的に今何をすべきかというのがわかってくるはずなんです。
ここをきちんと言語化できることがすごく重要なんだろうなという風にずっと思っていたというのがまず背景としてありました。
納得する、受容するのは+αなんです。
でも納得する、病気を受容する、と言うと、この治癒のイメージを何となく捉え損ねてしまう感じがしてるというのがあったんです。
だから納得とか受容という言葉にはしなかったです。
病気を受け入れて自分らしく生活することです、と言ったら、それも治癒のイメージなんだけど、それだと本当の治癒が持っているもっとダイナミックな感じ、感動的な瞬間というか、人の命の尊さみたいなものが表現しきれないと思ったので、ピンとこなかったというのがあります。
脳神経科学の世界では、さっき言ったとおり、扁桃体が活性化してる時に、同時に前頭葉がきちんと機能している時が、うつ病の治癒の人はそうなんだということが確認できてるんです。
これがわかったのも最近の話なんですよ。
ここ10年の話で、fMRIという脳の活動がわかる画像処理が進化したからわかるようになってきたし、今自分が自信を持っているようになったと言うのもあります。
また自助会内で、僕、オンライン患者会や家族会やっているんですけど、オンライン自助会や家族会をやっているんですけど、その中で全員がうまく回っていく、体験談を共有していくなど色々話し合っていく中で、共通のカルチャーだったり、共通の認識が必要だったんです。
その中で○○療法など一つのものにこだわるのではなくて、色々な療法、○○療法を取り込んでも矛盾しない形で、患者さんたちが苦労してきた体験や工夫してきたことをそのまま活かせるものは何かということをずっと考えていて、そういう中で同じ日本人のカルチャー、日本人の中にいるのでいいんだろうなと思ったというのがあります。
実際こういう声が多かったんです。
納得とか仕方がなかったとか。
だから利用したというのがあります。
あとは対AI、対海外と書いてますが、AIがコンテンツを作るようになってきているし、なりつつある中、人間である僕、自分だから発信できることは何なんだろうということを考えてたんです。
海外のコンテンツが来た時に負けないもの、そして自分が海外に出せるものは何かというのも考えていたというのが、実は背景であったりします。
結果的に、そういうことを考えてると、自分たちがいかに言語や文化の縛りを受けているのかということに改めて気付いたというのもあります。
そういうものを哲学の世界では構造主義みたいな言い方をすることもあるし、文化人類学でもよくカルチャーの影響を受けると言いますけど。
人間は普遍的じゃないんですよね、認識というのは。
僕らは言葉や文化、常識に支配されているし、そこの枠から出て自由に考えることはできないんです。
これはもう哲学や文化人類学など人文系の世界では明らかなことなんですけど。
僕らというのは脳という縛りを受けているし、その脳にインストールされているデータによっても縛られてるんです。
そういう中で、逆にその縛りを応用した方がいいわけです。
日本という文化バイアスから逃れるために、もっとヨーロッパの勉強、歴史の勉強をしろとかいうよりも、それも一つ大事なことなんだけど、やはり皆さん忙しいじゃないですか、だからそんなマニアみたいなことはできないわけで、精神医学マニアみたいなことはできないわけで、自分たちが持っている、もしくは無意識に学んできたことを応用する、その中でうまく活かした方がいいんじゃないかなという風に思ったというのがあります。
★動画の文字起こしはこちらのnoteに【全文掲載】されています。
https://note.com/wasemenblog
(文字起こし自体がない動画もあります)