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00:00 OP
01:08 平等で良い
05:40 発達障害、愛着の問題
07:34 本日の宿題
本日は「やる気のない部下を指導したくない」「上司が評価してくれない」というテーマでお話しします。
よくありますよね、やる気のある部下は教えてあげたいけど、やる気のないやつは全然教えたくないしなとか。
せっかく頑張って教えても全然やる気見せないし覚えてくれないな、イライラしちゃうけど私が大人げないのかな、働いてくれないな上司が、とかありますよね。
あと、自分が頑張ってるのに何も評価してくれないな、もちろんミスはあるけど頑張ってるのになぜ褒めてくれないんだろう。
これもよくある悩みというか相談です。
そういうものですね。
この悩みというのは、相手の立場を考えるとわかります。
◾️平等で良い
上司がいて、しっかりやっている部下とやっていない部下がいる。
やっている部下は褒めたいけど、やっていない部下は褒めたくない、と。
やっている部下は指導したいけど、やっていない部下は指導したくない。
あると思います。
でもやっていない部下からしてみれば上司は面倒くさい、褒めてくれないと思っているし、やっている部下、こっちの場合はアレだけど、何かありますね。
意地悪だけ言われているな、とかあるのかなと思いますけど。
先に結論を言っておくと、やっている部下は教えなくてもやるので教える必要がないんです、そんなに。
やっていない部下は教えても、やるかもしれない、やらないかもしれない。
程々で良いんですね、教えるかどうか。
つまりこれは平等にした方が良いんです。
やっている部下は褒めなくても、褒めた方が良いんですけど、褒めなくてもやるけど褒めた方が良い、と。
やっていない部下は褒めないとさらにやらないので、褒めた方が良いんです。
これは同じなんです。
基本的には区別をすると疲れるので、同じようにやるというのが、これが結果的に上司にとっても一番楽だし、良いんです、ゲーム理論的に考えると。
上司から見たやってる部下ということになりますけど、そもそもやっていない部下はいないんですよ、will notはcannotなので。
みんな自分がやれる範囲でやっているんです、だいたいは。
だから、やってる、やる、やれてないじゃなくて、やろうとしてない・やる気がないだけではなくて、やる気なんてなくて、精神医学の世界には。
心理学の世界というか精神医学の世界にはやる気があるからできるという概念はあまりなくて、能力があるからできる、能力がないからできない、本当にそういうシンプルなものの見方をすることがあるんです。
行動主義と言ったりする見方ですけれども。
もちろん内面を重視した上で本人の行動を評価するというやり方もあるんですけど、結果だけしか見ないという評価のやり方で考えていく学問の一派もあって、でも精神医学というのは、困ったときはwill not = cannotだと思って評価し直すということは臨床上よく使うんです。
だからやっているのよね、結局。
両方一緒なんですよ。
上司から見たら違うように見えるけど、部下から見たら一緒なので、やはり褒めてほしいと二人とも思っているので、褒めてあげる方が良いと言うことになります。
区別つけてやろうとすると疲れるので、同じように褒めるということが良いのかなと思います。
じゃあサボるやついるもじゃないか、嘘つくやつもいるでしょ、そういうやつはどうするの、と言われたら、もちろんいます、そういうヤツ。
時々確かにいるんです。
本当に常識じゃ測れないヤツはたまにいます。
だけどこの場合は特殊なケースなので、あまり考えなくて良くて。
うまくコントロールしようとすることは難しいですね、こういう人は。
レアキャラでたまにいますけど、たまに本当に全員を騙してスコーンと言ってくるやつ、スコーンと騙されるとか詐欺師みたいですが、スコーンと時々紛れて人間社会の中にいて。
確かにそういうタイプの人もいます。
そういうタイプもいるんですけど、そういう人には教えても褒めてもあまり変わんないので、やはり態度を変えて何かあぶり出すというよりは、同じ態度にした方が無難かなという気はします。
どうせ騙されちゃいますから。
なかなかこういうのは見抜けないなと思うので、仕方ないかなと思います。
◾️発達障害、愛着の問題
上司側というか部下側もそうですけど、発達障害の概念をしっかり知っているか知らないかというのはあります。
発達障害の人たちは相手の立場に立つことが苦手で、だいたい1割弱くらいの人たちが傾向を含めてあると言われますけど、そういう人たちは、やはり人を評価するのが苦手です、相手を見ていないので。
そういう人が部下だったときに、やはりしっかり指導してもちょっと難しいこともあるだろうし、逆にそういう人が上司のときにしっかり評価してもらおうと思ってもできないので、これは運が悪かったと思って諦めるのも良いのかなと思います。
あとは愛着の問題がある場合です。
幼少期に虐待があったり、愛情や人との距離感に病的なものがある場合、こういうパターンの場合もいますけど、この場合も結構難しいです。
そういう人は人を過度に責めたり、できる部下ほど嫉妬してしまって怒ってしまったり、上司に過度な愛情を求めたり、そういうタイプの人もいます。
その場合もやはり難しいですね、そういうタイプも。
だから、あまり期待しない方が良いです。
愛着の人もいれば、発達の人もいるので。
こういう人たちからは、適正な評価をもらおうとするとうまくいかないので、このタイプも諦めるのが良いということです。
でも、こういうタイプだからといって別の態度を取るのではなく、やはり平等に接するというのが大事なので、平等に接しつつ、余裕があったら、もっと平等に接した方が良いんだよ、発達障害の人に対してもいつも同じようにやらなければいけないんだよ、とキチンと指導してあげる、指導してもらうのが良いのかなという風に思います。
はい。
ということで、今回はやる気のない部下を指導したくない、上司の方が評価してくれない、というテーマで、人間関係のことをざっくり解説しました。
◾️本日の宿題
本日の宿題は、平等に接するのが大事だよ、と聞いた上で、できますか?ということです。
あなたはやってますか、と。
やってるなら、こういう工夫をして平等に接するようにしてます、と。
逆にできてない人は、こういう理由があるからできません、ついつい腹が立ってしまうんです、を言ってもらうと良いのかなと思います。