藤原行成は、道長のために一条天皇を説き伏せ、出世のために道長にすり寄ったように見えますが、実際は一条天皇の忠臣で、現実的には道長の言う通りにしないといけないことは分かっている一条天皇の背中を押すために行成が論理的に説得しただけです。
一条天皇からの信頼は特に厚く、敦康親王を託されるほどでしたが、それゆえに道長に私的に尽くす選択肢は取れませんでした。
ですが、一条天皇死後は、道長の権力が確立していく中で、生き残りをかけて道長に接近するしかなくなり、道長の息子を婿に迎える中で藤原斉信と対立するなど、「恪勤の上達部」の言葉通りの振る舞いが増えていきます。
今回は、第一の忠臣として一条天皇のために動こうとするも、道長のことも社会の安定に不可欠な権力者として認め、理想と現実の板挟みになりながら全体にとって良い方向を目指し続けた藤原行成の生涯について紹介します!
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参考文献
関口力『摂関時代文化史研究』
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黒板伸夫『藤原行成 (人物叢書)』
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倉本一宏『藤原道長の権力と欲望 「御堂関白記」を読む (文春新書 915) 』
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【画像引用】
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【目次】
01:42 藤原行成の出自
07:54 蔵人頭時代の行成
14:40 藤原行成の後半生
#光る君へ #藤原行成 #一条天皇 #大河ドラマ