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三重県熊野市紀和町の丸山千枚田で8日夜、ろうそくをともして豊作を願う「虫おくり」があった。山の斜面に連なる棚田が火の光に照らされ、一帯は幻想的な雰囲気に包まれた。農民らがたいまつの火と太鼓やかねの音で害虫を追い払う儀式で、1953年にいったん途絶えた。熊野古道が世界遺産に登録された2004年に地域イベントとして復活し、10年からは当時の棚田の枚数と同じ1340本のろうそくをともしている。地元の入鹿小中学校の児童生徒や親ら約30人が「虫おくり殿のお通りだい」の掛け声とともに、かねや太鼓を打ち鳴らしながら棚田を練り歩いた。
(森研人撮影)
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