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オンライン法話会「週刊法話ステーション」2024年8月7日放送回
8月テーマ:争い
講師:武田正文 師(浄土真宗本願寺派 高善寺 住職)
質問1
人とは出来るだけ争わないで、穏やかな日々を過ごしたいと思っています。そのためには、どのような心持ちで過ごしたら良いでしょうか?
回答
他者の言葉を「争い」として決定しているのが自分の心だということを受け止められるようになると、穏やかな日々に近づくかもしれません。他者の言葉を攻撃とみなして、自分が応戦してしまうので、「争い」となります。
簡単なことではありませんが、一歩立ち止まって、穏やかな心を保ち続けることを心掛けたいものです。
質問2
世界各地で戦争や紛争が絶えません。日本も必ずしも平和とも言い切れませんが、少なくとも爆撃や戦車、銃撃・ミサイルでの死傷ということはありません。これは一神教に対する多神教の優位を意味しているのでは?
回答
私自身は何かを分類する言葉で、物事を理解していくことの限界を感じています。
一神教か多神教か、日本か海外か、という議論は大きな視点に立った時には役立つこともありますが、ほとんどの場合で大切な意味が抜け落ちながらの議論になってしまいます。
ご自身の心の中にある一神教的なことと、多神教的なことと向き合ってみてはいかがでしょうか。
すべての人と共感的になることは困難な道ではありますが、相手の人々がどのような世界を生きているのか、少し立ち止まって想像することは意識していきたいものです。
質問3
言葉があるから争いがあるというのもそうですが、分別があるからの方がいいかもと思いました。言葉だけで判断しているわけではないので。
回答
分別と言葉のテーマは哲学的にとても興味深いです。私たちは言葉が無くても、思考や分別が成り立つのか。
逆に、分別があるから言葉が生まれたのか。西洋哲学でも重要なテーマになっているようです。
仏教、浄土真宗だけではなく、哲学や心理学、脳科学などの視点からも議論されているようです。
「意識」については科学的にはまだほとんど分かっていないようです。私自身もこれから深めていきたいテーマなのでまたどこかでお話ししましょう。
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