兵庫維新の会は23日午後、全体会議を開き、その中で、去年投開票された兵庫県知事選挙をめぐり、N国党の立花党首に文書や音声データなどを提供した岸口実県議と、増山誠県議についての調査結果を明らかにしました。
岩谷良平・日本維新の会幹事長が会議後に会見し「増山県議に関してはルールを軽視した極めて不適切な行動があった」「岸口県議に関しては百条委員会副委員長としての自覚のかけた行動があった」「大変申し訳ございませんでした」と謝罪しました。
調査報告書によりますと、文書を立花氏に提供したとされる岸口県議はヒアリングに対し、次のように答えているということです。
・自身が(文書を)手渡したかどうか記憶があいまい
・岸口県議が長年の知人A氏からの要請で、文書を立花氏に渡す場面に同席し、当該文書が立花氏に手渡された
・同席したことをもって当該文書を渡したと言われることはやむを得ないと認識している。
・当該文書の作成者はわからない。
・当該文書の内容については噂レベルできいたことがある話もあったが、知らない内容もあった
・立花氏を選挙に勝たせようといった意図や、そのほか、特別に深い意図や動機はなかったが、A氏との人間関係の中で同席した。
・百条委員会の副委員長として、維新県議団の団長(当時)として軽率な行動だったと考えている。
音声データを立花氏に提供したとされる増山県議は、ヒアリングに対し、次のように答えているということです。
・立花氏に自ら電話し、去年10月31日にカラオケボックスで面会し、音声をLINEで送った。備忘録として持っていた文書を頂けないかと言われたので渡した。文書の内容は、片山副知事が百条委員会で発言したこと、元パレード担当課長が自死されたのは斎藤知事のパワハラによるものではないということなど、信用できる情報源から得た情報を記載していた。
・音声を外部に提供したことについて、百条委員会のルールを破ったことは事実で、謝罪したい。
・動機としては、斎藤元彦知事への批判的な報道が続く中で、真実を世間に知らせることが公益に資すると考えた
・百条委員会の結果が出た後に、自ら音声提供の事実を公表するつもりであった。
・岸口県議に音声データ流出の疑惑が向けられているため、時期を早めて公表することとした。
日本維新の会の党の規約上、兵庫の県会議員は兵庫維新の会に処分権限があることから、2人の県議に対する処分はあす24日以降に決定する見込みです。