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「盗まれた手紙」エドガー・アラン・ポー 佐々木直次郎訳
底本の親本: エドガア・アラン・ポオ小説全集
出版社: 第一書房
初版発行日: 1931(昭和6)年~1933(昭和8)年
青空文庫:https://www.aozora.gr.jp/index.html
(1)Lucius Ann※(リガチャAE小文字)us Seneca(前四ごろ―六五)――有名なローマの哲学者。
(2)この警視総監G――氏は前の『モルグ街の殺人事件』にも『マリー・ロジェエの怪事件』にもちょっと出ているが、ボードレールは、ポーは“M. Gisquet”のことを考えていたにちがいないと言っている。「ジスケエ氏」というのは Henri Joseph Gispuet(一七九二―一八六六)のことで、この作の書かれる十年ほど前まで、パリの警視総監をしていた男である。もっとも、似ているのは頭文字と、警視総監であったということだけである。
(3)一インチの十二分の一。
(4)John Abernethy(一七六四―一八三一)――イギリスの医者。解剖学者であり生理学者であったがとくに、その奇矯な人格をもって知られていた。
(5)Procrustes ――古代ギリシャの伝説のアッティカの強盗で、人を捕えたたびごとに鉄の寝床に寝かせ、その身長が寝台より長いときはその余った部分を斬り縮め、短かければ引き延ばして同じ長さにして殺したと言い伝えられている。
(6)Fran※(セディラ付きC小文字)ois la Rochefoucauld(一六一三―八〇)――“Maximes”の筆者としてよく知られているフランスの著作家。
(7)Jean de la Bruy※(グレーブアクセント付きE小文字)re(一六四五―九六)――フランスの著作家。ハリスン版やその他にはこの名が La Bougive となっているが、イングラム版、ステッドマン・ウッドベリー版、ボードレール本には La Bruy※(グレーブアクセント付きE小文字)re となっている。
(8)Niccolo Machiavelli(一四六九―一五二七)――イタリアの政治家、著作家。
(9)Tommaso Campanella(一五六八―一六三九)――イタリアの僧侶、哲学者。
(10)non distributio medii ――論理学上の術語で、三段論法において、媒辞ばいじが両方の前提ともに不周延である誤謬ごびゅうをいう。「すべての馬鹿は詩人である(大前提)。彼は詩人である(小前提)。ゆえに彼は馬鹿である(結論)」というこの総監の三段論法において、「馬鹿」は大名辞であり、「彼」は小名辞であり、「詩人」は媒辞(中名辞)である。媒辞は、大前提と小前提との関係を媒介するものであるから、少なくとも一度は周延(拡充)されていなければならない。すなわちその概念の全体の範囲にわたっての主張でなければならない。しかしこの論法においては「詩人」という媒辞はどちらの前提でも周延されていない。すなわち、単にその一部分のみについて主張されたにすぎない。ゆえにこの結論は誤っている。こういう誤りを、論理学では媒辞(中名辞)不周延(不拡充)の誤謬という。
(11)Nicholas Chamfort(一七四一―九四)――フランスの文人。箴言しんげん、警句の筆者として知られていた。
(12)ラテン語の“ambitus”は「投票を依頼するために走りまわること」、「官職を得るため奔走すること」の意味であって、それから出た英語の“ambition”(野心)とは少し意味が違う。
(13)ラテン語の“religio”は「注意深いこと」、「律義」、「几帳面」というような意味で、それから出た“religion”(宗教)を意味しない。
(14)“homines honesti”は「有名な人々」の意味で、“honorable men”(立派な人々)を意味しない。
(15)Jacob Bryant(一七一五―一八〇四)――イギリスの考古学者“A New System or an Analysis of Ancient Mythology”の著がある。
(16)「地獄に降るは易し」。――ヴェルギリウスの“※(リガチャAE)neis”第六巻一二六行。
(17)Angelica Catalani(一七八〇?―一八四九)――イタリアの有名なソプラノの歌手。
(18)「恐ろしき怪物」。――ヴェルギリウスの“※(リガチャAE)neis”第三巻六五八行。
(19)「――かかる痛ましき企みは、よしアトレにふさわしからずとも、ティエストにこそふさわしけれ」――クレビヨンの悲劇“Atr※(アキュートアクセント付きE小文字)e et Thyeste”第五幕第四場。(アトレとティエストとの兄弟の話はギリシャの残忍な伝説であって、ティエストはアトレの妻を誘惑し、アトレはその復讐ふくしゅうのためにいつわって和解の宴を張り、ティエストを招き、ティエストの三人の子を殺してその肉を父に食わせたという)
(20)Prosper Jolyot de Cr※(アキュートアクセント付きE小文字)billon(一六七四―一七六二)――フランスの悲劇詩人。“Atr※(アキュートアクセント付きE小文字)e et Thyeste”はその一七〇七年の作である。
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