0:48 居酒屋
19:18 浮世床
37:47 紀 州
51:30 唐茄子屋政談
1:20:41 道具屋
「居酒屋」
居酒屋の金馬か金馬の居酒屋かと言われ、この人気で家が建ったと言う三遊亭金馬の名演です。酒を呑む男が小僧をからかうというだけの噺ですが妙に可笑しい。「ずっこけ」(上方では「二日酔い」)の前半を金馬が改変して伸ばしたもので、金馬の人気でこちらのほうがずっと有名になりました。遡ると上方の「煮売屋」と「ガマの油」(東の旅 伊勢参宮神乃賑)を江戸話に直して「両国八景」「両国八景」の前半と後半を独立させて「ずっこけ」と「ガマの油」に分け、「ずっこけ」を金馬が直したのが「居酒屋」です。
「浮世床」
髪結床で若い連中がワイワイと馬鹿話で盛り上がっている中に静かに薪屋の大将が本を読んでいる。姉川の合戦の本多平八郎と真柄十郎左衛門の一騎打ちだというので、声を出して読んでくれとせがむ。俺のは読みだすと立て板に水どころか立て板に豆で止まらなくなるから、同じところは二度と読まねえと、読み始めたのはいいが・・・
「紀 州」
7代将軍・徳川家継が幼くして急死し、急遽、次代の将軍を決めなければならなくなった。その候補として上がったのは、尾州侯・徳川継友と紀州侯・徳川吉宗の2人。勢力は拮抗していて幕閣の評定で次代を決めることになった。さて、その最終日・大評定の朝…尾州侯が駕籠で登城する途中、遠くから鍛冶屋が槌を打つ音が聞こえてきた。
【トンテンカン、トンテンカン…】
尾州侯の耳には、その音が「テンカトル、テンカトル」と聞こえる。「これは瑞兆である」と大喜びの尾州侯だったが・・・
「唐茄子屋政談」
大店の若旦那の徳さんは「お天道さまと米の飯はいつでもついて回る」とか、吉原の女がいつでも引き受けて面倒を見てくれるなんて本気で思っている能天気なお調子者で遊びが過ぎて勘当になる。吉原の女からは愛想をつかされお払い箱、幇間とか友達の所へやっかいになるが、すぐいやな顔をされもう行く所がない。やけになって吾妻橋から身を投げようとするところを通り合わせた人に止められたがその人は・・・
「道具屋」
江戸時代から口演されてきた伝統的な前座向きの噺です。軽妙で面白く、よく知られる落語の一つです。古くからある小咄を集めて一席の落語にしたオムニバス形式の落語で与太郎が伯父にいわれて道具屋になるが、へまばかりして失敗を繰り返すという内容です。別名「道具の開業」とも呼ばれます。三十すぎてもぶらぶらしている甥の与太郎に伯父が自分の内職の道具屋をさせることにしますが・・・古典落語をベースにしていますが、声劇台本として作成されています。元の落語に様々なアレンジが加えられている場合があります
三代目 三遊亭 金馬
古典を中心に持ちネタの数が非常に多く、爆笑落語から人情噺まで幅も広かった。登場人物の描き別けがきわめて明瞭で聴き取りやすく、よく練られた構成も無駄なく確かで「楷書で書いたような落語」と評される。老若男女、誰にでもわかりやすく、しかも過剰な演出はしない。ラジオの寄席番組に度々出演し、その芸風から親しまれた
トークなしで純粋に落語だけを楽しみたい方はこちらでどうぞ
落語の蔵:https://www.youtube.com/@Repli455/videos
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