北陸新幹線の開業からまもなく10年が経過する中、中心市街地の空洞化が起きているのが富山県高岡市。新高岡駅の駅前にはイオンモールが出店するなど発展したが、並行在来線となった高岡駅前は衰退。
第三セクターの地方駅となったことで賑わいを失い、百貨店は閉店に至った。商店街も閉店する所が続出し、シャッター街が目立つ。
一方、新幹線の駅前開発で高岡市は財政難に陥った。かがやき号の停車を求めているが、実現には至っていない。
城端線による連絡も低迷。1時間に1本の本数で不便な点が影響している。
中心市街地から鉄道を利用する人々も、北陸新幹線で東京方面と行き来する際は新高岡駅ではなく、あいの風とやま鉄道を経由して富山駅を利用する人も少なくない。
#北陸新幹線
参考文献
・福井新聞オンライン、『新高岡と高岡、1.5km離れた二つの駅の現在地 イオン増床し地価逆転、市は周遊の拠点をPR』、2023年6月8日、https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1801685
・高岡市、『第2章 高岡市の現況と課題』、https://www.city.takaoka.toyama.jp/material/files/group/41/sstoshimp_0-2.pdf
・その他、各種報道等を参照
<画像出典>
・国土地理院地図、https://maps.gsi.go.jp/
(一部加工して掲載)