翔吉は、仁左衛門の顔を立てて、 一緒に、吉原へ行った。 ところが、 断ろうと思っていた注文を、 思わず受けてしまった。 なぜか、胸が高鳴る翔吉は、 長屋に帰り、勘太に報告する。 さすがに、勘太夫婦は、 吉原、最高とも言われる、 呼び出しの花魁・花風の、 注文に不審を抱く。