山口県農業試験場の跡地の利用方法を検討している
県と山口市が基本計画の素案を公表しました。
中心商店街への配慮から大型の商業施設は誘致しない方針です。
山口市にある県農業試験場の跡地は18.7ヘクタール。
東京ドーム4個分の広さです。
その土地の活用について県と市が検討を進めています。
これまでに全天候型の子どもの遊び場や
幅広い世代が暮らせる居住施設などを整備する構想を示していました。
検討会議では初めて基本計画の素案が示されました。
敷地を大まかに2つのエリアに分け、
東側に地域交流センターや公園など、公的な施設を集約します。
先に東側の整備から着手し民間事業者が開発する西側エリアに
どんな施設をつくるかは時間をかけて決めるということです。
この際、「大型の商業施設」は誘致しない方針です。
その理由は市内の中心商店街への配慮。
去年5月、中心商店街の関係者が商店街と農業試験場の跡地が
連携・共存できる開発を山口市に要望しました。
商店街にはかつて市内に大型の商業施設ができたあと
人通りが減少した苦い過去があります。
要望を受け入れた県と市は
去年10月までに固める予定だった基本計画の練り直しを行ってきました。
=山口市の担当者=
「山口都市区のなかの中心商店街というのは重要な地位を占めておりますので、
好循環、好影響、そういったものをつなげていきたいというところでのバランスを取った
まちづくりをしていきたいというところ」
基本計画はパブリックコメントを経たうえで7月をメドに策定させたい考えです。