#長渕剛
TSUYOSHI NAGABUCHI ARENA TOUR 2024 ”BLOOD”
@有明アリーナ Day1 (2024.10.18)
※撮影可です
チャプター
00:00 蝉 semi
04:14 とんぼ
09:43 勇次
歌詞
①蝉 semi
蝶よ花よで かつぎあげられ
背中にスミを 入れようと
己の弱さを呪った 一人の夜
腐って腐って 腐り果て
ラーメン横丁の たて看板
ごろまきひっかく チンピラの
哀れ いきがる 悲しさよ
蝉が泣く… チキショウと…
蝉が泣く… チキショウと…
刺してみせましょ 己の腹を
刺されてみましょか ボロ雑巾
ため息まじりの ラッパの兵隊
幾人束ねて カチ込んでも
命からがら 負けちまい
正気のさたじゃ ねぇなどと
狂った馬鹿が カタギを気取る
蝉が泣く… チキショウと…
蝉が泣く… チキショウと…
はったりばかりを かますから
裏と表を すかしましょ
酒におぼれて毒づいた 一人の夜
臭ぇ 人情芝居が
俺にゃ ゆがんで見える
サイコロ転がし「チョウ」か「ハン」かで
昇ってみましょか この世の果てまで
蝉が泣く… チキショウと…
蝉が泣く… チキショウと…
群れをなさない 都会の蝉よ
お前そんなに 悲しいか
切ったはったではじかれ 死んだふり
心揺さぶり ときめかし
肝に命じて はいあがりゃ
裏切り血の雨 ふっかけやがる
カタギのくせして 極道の真ね事
蝉が泣く… チキショウと…
蝉が泣く… チキショウと…
②とんぼ
コツコツとアスファルトに刻む
足音を踏みしめるたびに
俺は俺で在り続けたい そう願った
裏腹な心たちが見えて やりきれない夜を数え
のがれられない闇の中で 今日も眠ったふりをする
死にたいくらいに憧れた 花の都 大東京
薄っぺらのボストンバッグ 北へ北へ向かった
ざらついたにがい砂を噛むと
ねじふせられた正直さが
今ごろになってやけに骨身にしみる
ああしあわせのとんぼよ どこへ
お前はどこへ飛んで行く
ああしあわせのとんぼが ほら
舌を出して 笑ってらあ
明日からまた冬の風が 横っつらを吹き抜けて行く
それでもおめおめと生きぬく 俺を恥らう
裸足のまんまじゃ寒くて 凍りつくような夜を数え
だけど俺はこの街を愛し そしてこの街を憎んだ
死にたいくらいに憧れた 東京のバカヤローが
知らん顔して黙ったまま 突っ立ってる
ケツの座りの悪い都会で 憤りの酒をたらせば
半端な俺の骨身にしみる
ああしあわせのとんぼよ どこへ
お前はどこへ飛んで行く
ああしあわせのとんぼが ほら
舌を出して 笑ってらあ
ああしあわせのとんぼよ どこへ
お前はどこへ飛んで行く
ああしあわせのとんぼが ほら
舌を出して 笑ってらあ
③勇次
嫌になっちまった
腹が立っちまった
理由もなく 家を出たんだ
公衆電話から゛勇次゛に声をかけ
待ち合わせた 16の夜
ガソリンスタンドの 自動販売機で
缶ビールを開け 二人空をながめた
工場あとの 空地へ続く道で
タバコもみ消し 全てにつばを吐いた
"勇次"あの時の空を忘れちゃいないかい
"勇次"あの時のエネルギッシュなお前が欲しい
帰りたい帰れない 青春と呼ばれた日々に
戻りたい戻れない 狭間で叫ぶ俺がここに居る
裏通りのシアター
疲れ果てたダンサー
奴がもたれた レンガの壁に
しみついた汗の 匂いは10年前の
"勇次"お前を 想い出させてくれた
俺たちのプレイグランドに
引いたあの時のライン
6秒のフラットで 走るつもりでいたんだ
撃鉄がおとされ 俺たちは駆けぬけた
人生という 見えないゴールへ向かって
"勇次"あの時の空を忘れちゃいないかい
"勇次"あの時のエネルギッシュなお前が欲しい
帰りたい帰れない 青春と呼ばれた日々に
戻りたい戻れない 狭間で叫ぶ俺がここに居る