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【市民公開セミナー】アルコールによる肝障害と肝がん発症

大阪がん循環器病予防センター 4,064 lượt xem 2 years ago
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【概要】
 適度な飲酒はストレスを和らげ、ひいては仕事や生活を円滑にする効果があります。しかしながら過量の飲酒は全身にわたって様々な健康障害を引き起こします。本講演ではアルコールによる肝障害と肝がんについてお話しします。
 アルコール性肝障害とは、長期(通常5年以上)にわたる過剰の飲酒が肝障害の主な原因と考えられる病態です。過剰の飲酒とは1日平均純アルコール60g以上の飲酒を指します。但し女性、フラッシャー(少量のお酒で顔が赤くなったり気分が悪くなる人)、肥満者では、それより少ない飲酒量でもアルコール性肝障害を起こすことがあります。
 アルコール性肝障害にはアルコール性脂肪肝、アルコール性肝炎、アルコール性肝線維症、アルコール性肝硬変、アルコール性肝がんの各病型があります。特に肝硬変や肝がんは過度の飲酒を長期間続けることで起こります。アルコール性肝障害の治療は、基本的には断酒です。アルコール依存症となった場合は、心理社会的治療が中心となり、カウンセリングなどの精神療法や断酒会などへの参加が断酒継続に有効となります。
 アルコール性肝がんは近年増加しており、肝がん全体の約15-20%を占めていると考えられています。がんの進行度に応じて、肝切除、穿刺局所治療、肝動脈化学塞栓術、全身薬物療法などによって治療がなされます。
 アルコール性肝障害をはじめとしたアルコール性の種々の健康障害を引き起こさないためには「節度ある適度な飲酒」を守る必要があります。「節度ある適度な飲酒」とは1日平均純アルコールで20g程度(= 2ドリンクまで)の飲酒を指します。飲酒で健康を損ねることがないように、くれぐれも過量な飲酒を避けるようにしてください。

【講師】
大阪国際がんセンター
大川 和良 肝胆膵内科主任部長

■セミナーについてご意見をお聞かせください
https://forms.gle/YakeKc3SuWVCjT87A

■大阪がん循環器病予防センターHP
http://www.osaka-ganjun.jp/

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