今回の城見学はとても楽しかったです!歩きやすいのもあるし整備状態がいいというのもありますが、こんな素敵な場所にある城は見たことありません!整備していただいている酒々井町、佐倉市の方々に感謝です。
千葉県にある本佐倉城。古くからこの地を治めていた戦国大名千葉氏が、いくつかの戦いを経て最終的に本拠とした城です。
といっても関東で活躍した北条氏などと比べて千葉氏はそれほど有名ではなく(平安から室町時代には「坂東八平氏」(ばんどうはちへいし)、「関東八屋形」(かんとうはちやかた)に数えられていました)、また佐倉の城というと江戸時代になって築かれた「佐倉城」をイメージする方がほとんどで、本佐倉城はあまり知られていない城かも知れません。
でも本佐倉城は城好き歴史好きな方には絶対行ってもらいたいおすすめの城!私は夢中になってぐるぐる歩いてしまいました。
なんといっても城のある地形が面白い!この城は印旛沼とそれに続く湿地帯に囲まれた丘の上に築かれています。水によって守られた複雑な形をした丘の上にいろいろな建物が並ぶ、そんな城の姿をあれこれ想像しながら歩くのが楽しいのです。特におすすめなのは城の北側。そこには遮るモノは何もない、まるでリゾートのような風景がひろがっています。目の前の田んぼは昔の印旛沼。すぐ近くまで水が押しよせ海のように続いていたのでしょう。戦国の世にはそんなことを言っていられる余裕はありませんが「ビーチ」のような風景が浮かんできます。
また本佐倉城は戦国時代の遺構がそのまま残っている貴重な城。城主千葉氏が小田原の北条氏と共に敗れた後、この城は使われなくなりましたが、それから開発などされず、ずっとほったらかしにされていたようです。そのため城の跡がほぼ完全な姿で残っているのです。
現在、本佐倉城の跡は見学路や看板が設置され、戦国時代の城の様子がよくわかるようになっています。今回は千葉氏の一大拠点、本佐倉城を紹介します。