知ってる?降水量の測り方
(解説:#気象予報士 #穂川果音)
秋は秋雨前線や台風など雨に注意をしなくてはいけない季節です。今日は降水量の測り方について見ていきましょう。
みなさん、この降水量とはいったいどんなものかご存知ですか。空から降ってくる水分の全量を降水量としています。雨やあられ、そして雪にひょう、すべてを観測しています。ちなみに雪などはとかしてから観測しているんですよ。日本全国に約1300カ所アメダス地点があります。こういった場所で降水量を観測しているのです。
では、どのようにして観測しているんでしょうか。現在、気象庁のアメダスでは、転倒ます型雨量計を使っています。降水がますに入りますと、0.5ミリ入った時点で一回転倒するわけです。ますが何回転倒したかで、降水量がどれぐらいだったかというのを確認してるんですね。日本庭園にある「ししおどし」をイメージしてみてください。例えば30ミリの雨でしたら、このますが60回転倒している感じになります。
さて、改めてですが、雨の強さと降り方をおさらいしていきましょう。よく天気予報などでも「強い雨」など聞くかと思います。この強い雨というのは、1時間雨量が20ミリから30ミリのことを言います。20ミリからだいたい50ミリくらいまでの雨になりますと、傘を差していてもちょっと役に立たなかったり、濡れてしまうことも多いです。そして50ミリから80ミリの雨を非常に激しい雨、80ミリ以上を猛烈な雨として表現していますが、この非常に激しい雨以上になりますと傘は全く役に立ちません。視界も悪くなるので、外に出るのが危険となってきます。
というわけで、天気予報などで非常に激しい雨、猛烈な雨、こういった言葉を聞いた際には、不要不急の外出を避けて安全な場所で過ごすようにしましょう。さて、改めてですが、この降水量は気象庁のアメダスのページから確認することができます。天気予報と合わせて降水量もぜひ、この秋は確認してみてください。
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