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☆感動さくらを
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☆あらすじ
「君には理事長の座を降りてもらう」
──古い会議室に響いたその言葉を、俺は黙って聞いていられなかった。
大学の若き理事長はテーブルの端に追い詰められ、取り巻きらしき男たちが彼女の肩を掴んで力ずくで椅子に押しこもうとしている。
偉そうに声を張り上げているのは、この大学に多額の寄付を続けてきた大スポンサーの男だ。
表向きは“警備員”として見回りに回っていただけの俺だが、彼女の理想と苦悩を間近で感じてきた。
なのに、今この場で、彼女は完全に孤立していた。
「お前が逆らうなら、大学ごと破滅させる。選べ。従うか、すべてを捨てるか」
押さえつけられた理事長の唇が震える。
たまらず俺は扉を開け放ち、硬直する室内へ一歩踏み込んだ。
「そこまでだ」
俺の声に、その場の全員が振り返る。取り巻きの一人が怒りを露わにして噛みついてきた。
「なんだ貴様は？ ただの警備員が、口を挟むな！」
理事長を押さえつけていた手がわずかにゆるみ、彼女は椅子から身を起こす。
「ありがとう…でも危ないわ、あなたまで巻き込むわけには…」
その声を振り切るように、俺は取り巻きたちの前に立ちはだかった。
もう退くつもりはない。
俺の決意を砕こうとするかのように、大スポンサーの男が嘲笑を浮かべた。
会議室をいっそう重苦しい空気で満たしていく。
ここから先、何が起きようとも、俺は理事長を守り抜く──たとえ“ただの警備員”であろうとも、今このときは決して引かないつもりだった。
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BGM「感動さくら」
楽曲提供 株式会社光サプライズ
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BGM “Kandou Sakura”
Music provided by Hikari Surprise Inc.
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