第1回とめ伝承芸能まつり
令和6年6月30日(日)
【岡谷地南部神楽】(登米市登米町)
明治32年(1899)頃、嵯峨立神楽の指導を受けた登米町岡谷地の青年たちが始めたもので、大正時代には宝江村(現中田町宝江新井田)から師匠を招き「笹流新井田神楽」や「加茂流舘神楽」の芸風も取り入れられています。この神楽は、長らく旧県社登米八幡神社の秋季例祭に奉納され、現在、「登米秋まつり」でも演じられています。子供たちへの神楽の指導も積極的に行っており、地域ぐるみで伝承活動にあたっています。
テンポの速い伴奏により演舞されるこの神楽は、華麗かつ劇的で里神楽としての情趣を持っています。
【笹割の舞】
災難や病魔を退散させる舞で、荒神様が守護神となり、激しく四方鎮めを行い、罪や汚れを祓い、剣をとって悪魔を払う祈祷の舞です。
「湯立神事」に由来するのもので、神前の大釜に湯を沸かして、巫女や神官が熱湯に笹の葉を浸し、自分の身体やお参りに来た人たちに振りかける湯立の儀式から神楽舞になったと言われています。