【大相撲春場所直前】朝は“パン派”化粧水必携の“美容男子”密着で見えた素顔、放駒親方「自由にさせた方が伸びる」がんばれ一山本!
9日に初日を迎える大相撲・春場所。現在、北海道出身では唯一の幕内力士、一山本関(31歳・岩内町出身)に宿舎のある大阪で密着しました。
《一山本関の1日密着》
2月27日、HBC「今日ドキッ!」スタッフが向かったのは、一山本関が所属する放駒部屋の宿舎へ。
・番組D
「こんにちは 一山本関きょうからよろしくお願いします」
・一山本
「お願いします」
笑顔で迎えてくれた一山本関は、元福島町役場の職員で、当時、歴史上もっとも年齢が高い23歳の新弟子として大相撲の世界に飛び込みました。
それから“勝ち星”を積み重ね、春場所は自己最高位となる西前頭4枚目で迎えます。
この日、朝に稽古を終えていた一山本関は、夕方の自由時間を使って、部屋の力士と宿舎を案内してくれることになりました。
・一山本
「北海道出身です」
・道轟(三段目・苫小牧市出身)
「今場所から道轟(どうごう)というしこ名になりました」
・一山本
「今場所からしこ名が若錦翔から道轟に」
・一山本
「ここがですね大部屋、食事したり若い衆が寝泊まりしてます」
「(一山本関はここで寝ない?)僕はここでは寝てない 2階で寝かせてもらっている」
「(「ひとり部屋?)ひとり部屋です」
現在、放駒部屋には、9人の力士が所属。部屋唯一の幕内、一山本関には、ひとり部屋が与えられていました。ということで、今回特別に見せていただくことに。
・一山本
「マットレスと布団と自分の身の回りで使う物ぐらいですね」
「(絶対持ってくる物は?)化粧水ですね。これが美容液。あとこれが乳液ですね」
「(朝起きて塗る?)朝起きて軽く塗って、稽古終わってシャワー浴びて、一回塗って、夜寝る前にシャワー浴びて、もう一回塗ります」
「(すごくお手入れしていますね)30歳越えたらやんないと」
“美容男子”だった一山本関。寝るときにも、こだわりがあるそうで…。
・一山本
「敷布団なんですけど 敷布団をこうやって寝ます」
「(抱き枕ですか?)本当です。こうやって寝てます。いつも」
「抱き枕がないと寝られないんですよ。だから僕、東京だと部屋出ている一人暮らしでベットなんですけど、抱き枕2つぐらいあります」
意外な、一面を教えてもらったあとは、宿舎の調理場へ。そこで部屋の力士たちが、夜のちゃんこの準備をしていました。どの力士も、ほぼ毎日料理をしているので、包丁さばきも慣れたものです。
・番組D
「皆さんが作ったちゃんこを一緒に一山本関がこのあと食べる?」
・一山本
「きょうは僕食べないです。知り合いと食事に行くので、きょうは食べないです」
「(ついて行ってもいいですか?)たぶん大丈夫だと思います」
この日の夜、一山本関は“付け人”を連れて、大阪の後援会の皆さんとの食事会に参加。
・後援会会長
「入門した時ぐらいから応援している。新横綱の豊昇龍と対戦してほしいな。中日ぐらいに。期待しています」
・後援会メンバー
「一山本と一緒にと聞いただけで“きょうは行けません”と。ドキドキして夢のようです」
・一山本関
「恥ずかしいですよね。なるべく早く勝ち越せるように頑張りたいと思います」
食事会を終えて…
・番組D
「おかえりなさい どうでしたか?」
・一山本
「おいしかったです」
「(このあとの予定は?)もう風呂入って11時ぐらいに寝ます」
「(消灯時間は決まっている?)決まっています」
・番組D
「明日も密着させてもらいます。きょうはありがとうございます」
・一山本
「おやすみなさい」
一夜明けて…
・一山本
「おはようございます。寒い」
「(これから朝稽古?)はい。そうです」
「(稽古場はどのあたり?)遠くに離れているので、自転車で行きます」
宿舎から、稽古場までの距離は、およそ200m。密着取材ということで番組スタッフは、走って追い掛けることに。大きなカラダを揺らしながら、大阪の住宅街を颯爽と走り抜けていきます。
午前8時、稽古場に到着…放駒親方に見守られながら、朝稽古が始まりました。
基本動作の“四股”や“すり足”などを入念に繰り返し、体を温めていきます。
そして、部屋唯一の幕内でもある一山本関、実践形式の稽古では、若手力士たちに胸を貸します。その迫力に、稽古を見学しに来ていた地元のファンたちは…
・地元ファン
「大きい力士たちがぶつかりあうところは、見ていて気持ちがいい」
「カッコよくて強くて写真撮ってくれたりとかやさしい力士だなと思う」
「迫力がすごくて、顔がかわいい」
春場所に向けた、この日の朝稽古は、およそ2時間続きました。
一方、その頃、宿舎の厨房には、稽古を早く切り上げた若一輝(序二段)が、朝のちゃんこの準備をしていました。この日のメインは、部屋の最年少、結山(18歳)が昨晩から仕込んでおいた“白菜と豚肉のちゃんこ鍋”。
・若一輝
「チャーハンを今から作ろうかなと」
毎回の献立は、ちゃんこ担当力士に、おまかせなんだそうです。なので若一輝は、得意のチャーハンを作っていきます。1度に茶碗5杯分のごはんを投入。
そのあと、細かく切った“焼き豚”を入れて…続いて入れたのが、なんと沖縄の名産“島らっきょ”沖縄の後援会から送られてきたそうで、チャーハンの具として使いました。
味付けもシンプルに塩、鶏ガラの顆粒だし、仕上げに、醤油を鍋肌に入れ、香ばしい風味をつけたら完成です。焼き豚と島らっきょ入りの特製チャーハン。シャキシャキとした食感がクセになります。
ちなみに力士たちは、1日2回しか食事をとりません。あえて食事を抜くことで、脂肪が付きやすくなり、カラダが大きくなるということなんだそうです。
午前10時半、部屋のルールとして、親方と幕内の一山本関から先に食事をとります。すると、運ばれて来たのは…
・一山本
「完璧?」
・島袋(序二段・付け人)
「完璧です カリカリです」
なんと一山本関、朝はもっぱらパン派なんだとか。ちなみに今回パンを用意したのは“付け人”の島袋です。
一山本関が自腹で購入した“高級トースター”で、きちんと焦がさないようにパンを焼いたあと、バターやジャムをたっぷりと塗って出していました。
・一山本
「ごちそうさまでした」
そして他の力士たちも、順次にちゃんこタイム。食べることもトレーニングの一環ということもあり、1回の食事で、およそ3升のご飯がなくなるそうです。それにしても、皆さんおいしそうに食べますよね。
今回、自己最高位で迎える春場所について、師匠の放駒親方は、熱い期待を寄せていました。
放駒親方(47・元玉乃島)
「私が今まで見たことがないタイプの力士ですよね。自由にさせた方が伸びてくる力士だなと思っている。三役狙えるところまで来ましたから、もっていけるのではないかなと思っています」
・一山本
「自己最高位なので、もうひとつ上が見えてきてはいるので、しっかりもうひとつ上の番付け目指して頑張れればいいのかなと思っています」
【公式プロフィール】
・188センチ 153キロ
・自己最高位 西前頭4枚目
現在、北海道出身の幕内力士は、一山本関だけ。春場所の成績次第では、更なる昇進も期待できます。
一山本関、放駒部屋の皆さん、ありがとうございました。2025年03月08日(土) 15時23分 更新
#北海道 #ニュース #HBC
◆HBCニュース チャンネル登録お願いします。
https://www.youtube.com/channel/UCCTp