【この動画の概要】
今日は、視聴者さんの声の中に、うまくいかなかった実際の診療について、話してほしいという声をいただきましたので、話していこうと思います。
〇患者の背景
・うつ病の男性患者
・長年勤務しており、仕事環境は過度に悪くなく、几帳面な性格。
・自分の捉え方で、仕事に負荷をかけ、最終的にうつ病を発症。
〇症状の進行と治療
・初めは社会機能に問題はなかったが、仕事の負担が重くなり、休職を検討。
・時短勤務を希望し、診断書に基づいて勤務形態を調整。
・抗不安薬(ロラゼパム)からスタートし、抗うつ薬(ジェイゾロフト)も併用。
・認知の捉え方やリフレーミングを通じて、症状の改善を目指す。
〇患者の苦しみと家族の支え
・仕事に支障が出るほど症状が悪化、休職や傷病手当を受ける。
・働ける時とそうでない時の波があった。
〇治療の進行と医師の葛藤
・長期的に治療を受け、状態は波がありつつも安定していた。
・セカンドオピニオンを勧めるも、患者は他の医師に行くことを拒む。
〇医療の限界とセカンドオピニオンの重要性
・うつ病には治療が難しい場合がある。患者の状態に応じた支援が必要。
・他の医師の意見を聞くことは患者にとって重要であり、医師からのセカンドオピニオンの提案を受け入れることが助けになる。
・医師自身も患者の状態に限界があると感じており、セカンドオピニオンの重要性を強調する。
〇医師としての反省と成長
・自分の治療法が本当に正しかったのかと疑問に思うことがある。
・他の医師に見てもらった方が良かったのではないかという思いが残る。
・患者の死後も治療の限界を痛感し、診療の進め方について反省を続ける。
〇セカンドオピニオンを受けるべき理由
・長期間付き合ってきた医師でも、手に負えない場合は転院を検討することが重要。
・医師からセカンドオピニオンを提案された場合は、受け入れ、別の意見を聞くことが患者にとって有益。
・診療の過程では、他の専門家の意見も尊重し、最適な治療法を選ぶことが大切
【精神科医のお悩み相談クリニックとは】
胡散臭くない、営利目的でない、本当に実際の診療を通して得た学びを皆さんと共有したくて始めている動画です。日々の生活で少しでもお役に立てるとうれしいです。
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【一読していただきたい注意】
動画の内容は精神科医である私の診療を通してえた感想です。あくまで私の感想ですので、参考にするかどうかは視聴者のみなさまで判断していただければと思います。個別の診断や治療に関するアドバイスは責任を持ったものは残念ながらできませんので、一般論としての私の意見しかできないことをわかっていただけるとありがたいです。この動画を通じて起こりえる損害に対しては対応したいですが、一般論と私の感想によるものですので、限界があることをご理解ください。
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