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創作ダンス作品「私の目を見るがいい~メデューサの眼光より~」初代

舞踊研究室 4,937 1 year ago
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【作品タイトル】 私の目を見るがいい~メデューサの眼光より~ 【作品解説】 闇夜に響く予言の鐘。 絶世の美女と謳われたメデューサは 呪いによって身の毛もよだつほどの醜い顔へと変えられてしまった。その時、彼女の目には強靱な力が宿り目が合うものすべてを石にしてしまう恐ろしい能力を手にした。 魂をも凍り付かせるほどのその醜い姿は、やがて恨み、憎しみ、怒りへと・・・ メデューサの鋭い視線は、すべてのものを変えた。 おまえの醜い心もおごり高ぶる卑しい心も、全て私には見えている。 あなたの心も、あなたの心も、あなたの心も・・・全て私には見えている。 【受賞】 福岡大学附属若葉高校ダンス部 第24回全日本高校・大学ダンスフェスティバル 文部科学大臣賞受賞作品 第64回全国中学校・高等学校ダンスコンクール 優勝作品 監督/松尾京子 コーチ/田川冬美・小澤尚子 【キャプテン受賞挨拶】  この度、文部科学大臣賞という栄えある最高賞を頂き、誠にありがとうございました。 たくさんの方に応援して頂く中でプレッシャーはありましたが、練習を重ねるごとに仲間との絆が深まり、不安が自信に変わっていきました。 その結果、2年連続でこの素晴らしい賞を受賞でき、本当に嬉しく思います。 今回の作品は、「私たちらしさ」を全面に打ち出した作品にしたい、という思いから作り上げていきました。「私たちらしさ」とかは何かを考えた時、体で表現することはもちろん、人に訴えることのできる「眼」に着目しました。緊迫感を持った眼力を、どういったテーマに結び付けて体現化するか。皆が納得できるまで話し合い、その中からギリシャ神話にあるメデューサの醜い姿とその内に秘められた執念、そして見たものを石と化す眼光へとたどり着きました。  創作を始めたころは、個人が作ったそれぞれのモチーフを繋げることに苦戦し、構成で行き詰まり、先行きが不安になることもありました。しかし、前向きに考え、女性らしさを保ちつつも蛇の特徴的な動き、奇抜でインパクトのある動きを全員で研究しました。作品のスタートは、暗い闇に無数の貌が浮かぶイメージです。全員の手が繋がり1人の狂いも許されない状態で、呼吸を合わせるのにとても苦労しました。また、長時間の練習で集中力が途切れることもあり、揃えることの大変さを実感する毎日でした。 工夫した演出は、長い布を使用し、蛇の繊細にうねる動きによってメデューサの存在感を出したところです。そして、試行錯誤した手作りの衣装には、手足に蛇柄をつけて妖艶さを醸し出し、邪悪な世界を作り出しました。 この大会を通して私たちは、1人で踊るのではなく、1人がみんなのために踊ること。そのために呼吸を合わせ、心を1つにして互いに信じあう、という大切なことを学び、群舞の素晴らしさを感じることができました。「私たちらしさ」を全て出しきった「私の目を見るがいい〜メデューサの眼光より〜」という作品を、仲間と共に創り踊れたことは、私の一生の宝物です。  先生やコーチを始め、これまで応援し支えて下さった多くの方々に、心から感謝申し上げます。

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