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溶岩の岩場(支点構築&登り方)

登山教室Timtam 762 3 months ago
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溶岩の岩場におけるスリングによる支点構築と基本の登り方(確かめて持つ、静加重静移動の足の運び及び体重移動)について解説しました。 RCCグレードについては、日本の岩場上(白山書房 CJジャーナル編 1991年第1刷発行)に以下のように掲載されています。 Ⅰ級 まったくやさしい Ⅱ級 三点確保 Ⅲ級 やや難しい(ロープ使用)5.0~5.1 Ⅳ級 難しい(やや高度のバランス)5.2~5.4 Ⅴ級 非常に難しい(高度のバランス)5.5~5.7(Ⅴ-=5.5,Ⅴ=5.6,Ⅴ+=5.7) Ⅵ級 極度に難しい(極度に微妙なバランス)5.8~5.10a(Ⅵ-=5.8,Ⅵ=5.9,Ⅵ+=5.10a) 第二次RCCは、第二次世界大戦前に存在した日本初のロッククライミング同人のロック・クライミング・クラブの思想を継承発展する目的で、1958年に設立されました。一般の登山団体とは異なる現役登山家による集団でした。第二次RCCが設定した日本の岩場のグレードは上記のようなものでした。Ⅰ級とⅡ級については具体的でないので、本動画では「Ⅰ級は手を使わずに歩くように登れる」、「Ⅱ級は手にほとんど力をかけないで岩に降れる程度で階段を上がるように登れる」、「Ⅲ級は梯子を登るように登れる」と言う解釈にしました(30年ほど前に先輩よりそんな感覚で伝えられたので)。 本動画ではゲレンデでない整備されていない岩場のⅠ級Ⅱ級Ⅲ級の登り方を示しています。ロープを出さずに登ったり、ロープを出しても、中間支点が少なかったり、コンテで登ったりするので、岩が動くなどして落ちた場合は大きな事故につながります。やさしいイメージから、午後に雨予報ぐらいでは出発してしまうことも多いです、雨や雪の中で上記の岩場を通過することもあります。上記の岩場はピッチグレード(Ⅰ級Ⅱ級Ⅲ級・・・)はやさしいですが、あなどるのは危険です。初心者向きではないと知って、出かけて行くべきです。 「三点確保は岩登りの基本と言うフレーズ」には誤解があります。RCCのⅣ級からは二点確保(ハイステップとかステミングとかオポジションなど)でないと登れないムーブが出てきます。スポーツクライミングの競技会レベルだと、ランジやコーディネーションといった一点確保があたりまえに使われます。第二次RCCの言う三点確保は三点を数えることでなくて、三点が確保されていること、つまり三点が三つ共に動かない(浮石でない)ホールドとスタンス(手掛りと足掛り)であることだったはずです。点の数が三つあっても一つが確保されていない場合、例えば右足、左足、右手で岩に停まっている時に右手の岩が動く場合は、墜落する可能性は大だからです。 上記で右手の岩が動かないことつまり「確保」されていることが重要です。「確保」とは「動かないと確かめてから持つこと、動かないと確かめてから足をおくこと」とです。ちなみに、三点確保は三点支持とも言います。確保と支持は同じ意味と判断出来ます。

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