馬と騎手が人馬一体となってレースを繰り広げる姿は、競馬の大きな魅力のひとつですよね。しかし騎手は自分で騎乗する馬を選ぶことはできません。最終的な決定権はオーナーにあり、調教師や騎手の代理人を務めるエージェントが調整して、どの騎手がどの馬に騎乗するかが決められます。騎手が「この馬に乗りたい」とお願いして、希望が通ることはありますが、騎手に決定権はないのです。
このため、オーナーの機嫌を損ねたり調教師やエージェントと不仲になったりすると、騎手は強い馬に乗せてもらえなくなり、成績が急激に下がってしまうことも珍しくありません。今回はそんな、“干された”騎手を5人、ご紹介します。騎手は騎乗技術さえあれば活躍できるというわけではないことがおわかりいただけるでしょう。