静けさを取り戻したはずの街で、夜どこからともなく聞こえてくる犬の遠ぼえ。
それは約3カ月前…。
手を焼いていた野犬の捕獲に乗り出した行政と地元住民。
先週、再び訪れると聞こえてきたのは意外な声でした。
近隣住民:
いつかまれるか分からない。
現場で一体、何が起きているのか。
茨城・茨城町で野犬の群れが目撃されたのは、2024年10月ごろのこと。
“ねぐら”となる森があり、すみつくようになったという野犬。
「イット!」の放送から約3カ月、再び現地を訪れると、気配すらありませんでした。
野犬の脅威はなくなったのでしょうか。
当時、野犬の被害に苦しんでいた養豚場の責任者が取材に応じてくれました。
野犬被害に遭った養豚場の責任者:
月に30~40頭捕獲して、トータルで去年の暮れで140頭ぐらい捕獲した。
野犬は、行政に引き取られたといいます。
住民を震え上がらせていた野犬。
今は、姿がありません。
これでひと安心と思いきや、畑をよく見てみると凸凹した穴が畑の奥に続いてます。
“犬の足跡”でしょうか。
その直後、親子でしょうか、こちらを警戒するようなそぶりを見せる3頭。
体は汚れているようにも見えます。
さらに、別の場所にも威嚇するようにほえる犬。
一部の地元住民は、また野犬が増えてきているというのです。
地元住民:
(すむ)環境がいいんでしょうね。畑もありますし。集中的に捕獲されて他に逃げていた野犬がまた戻ってきたのかなと…。
一部の心ない人間によって捨てられたとみられる犬たちが、繁殖したことによって起きているという野犬トラブル。
地元住民は、再び被害が出てしまうのではと口にします。
野犬が再び、静かな町を覆い尽くしてしまうのか。
住民たちの不安は尽きません。
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