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00:00 OP
01:36 うつ病、パニック症
02:51 双極性障害、統合失調症
03:38 強迫症、ASD/ADHD
04:44 依存症
05:54 トラウマ
06:33 境界性パーソナリティ症
11:05 本日の宿題
本日は「サポートする側が知るべき精神疾患」というテーマでお話しします。
精神疾患には色々な種類があって、病気ごとに治療の中のテーマがあるんです。
ここを押さえておきたいなというのがあるので、全体的な病気の説明と、どういうところが治療の障害になるのかという話をします。
と言いつつ、いつも僕はどんな病気でも、結局仕方がない、生まれてきて良かったということを目指せばいいんだよという風な言い方をしてるんです。
精神科の治療は疾患ごとに違うところもあれば共通するところもあるみたいな言い方をしていて、ついつい世の中のビジネス書も含めてメンタルヘルス系の本は、どの疾患でも適応できるような治療論を語りがちなんです、人間とはこうあるべきだ、治癒とはこうあるべきだみたいな。
僕も動画の再生回数の都合上、ターゲットを絞りすぎずに全体に通用するようなこと話しがちなんですけど、実は病気ごとに「核」となるもの、よくトラブルになるポイントというのがあるんです。
今回はそのトラブルのポイントをお話しします。
◾️うつ病、パニック症
精神疾患の代表的なところを6分野、お話しします。
例えばうつ病、パニック障害、イップスもそうですね、ジストニア、歌手の人がちょっと吃音っぽくなってしまう、声がうまく出なくなったいうのがあるんですけど、ここら辺の病気で治療の中で大事なのは、ストレスや心身の疲労管理の問題なんです。
つまり、うつやパニック障害は社会的な問題があって、プライベートも含めて問題がある、日常の中に問題がある、その問題を解決しないまま生活していく中でストレスが溜まる、心身に疲労がたまってついに発症してしまう、というのがよくあるモデルなんです。
治療の目的としては、頑張りすぎない、ストレスをどう管理するのか、休む時間をどう作るのか、環境調整をどうするのか、というのが治療のポイントになったりすることが多いです。
ここら辺は上に行けばいくほどわかりやすくて、誰にでも起こり得るような感じがするんだけど、その代表としてうつ病というのがわかりやすいなと思います。
下に行けばいくほどわかりにくいです。
◾️双極症、統合失調症
次に双極性障害や統合失調症の場合はどういう病気か、どういうことになるかというと、遺伝的な要素が強かったり、病的な要素が強い、本当に病気を発症するなどに似てるんです。
他の病気を発症する、癌を発症するなどと似ていて、障害をどう受容するのか、薬物治療をどう続けていくのかというのがポイントです。
しかも他の疾患よりも薬の影響、薬の治療効果はすごく高いんです。
だけど量を使わなければいけないことも多くて、副作用も出やすかったりするんです。
だからなかなか受容できないし、薬をやめたくなるし、でもやめたら再発するし、ということがよくテーマに挙がってくる病気です。
本当に脳の病気という感じがします。
◾️強迫症、ASD/ADHD
次は強迫性障害、何度も確認してしまう、止めたいのに止められない、などです。
あと発達障害、ASD/ADHD。
他には境界知能や知的障害、今でいう精神発達遅滞ですけど、ここら辺はどういうところがポイントかというと、体質です。
双極症や統合失調症は発症という感じですけれども、強迫症や発達障害は生まれつきの体質がズラッときて、ポンと悪化したという感じがあります、強迫性。
体質的なもの、生まれついたものをどう受け入れるのか、薬も必要だったりします。
強迫性障害は薬が効くんですけど、効かない人もいたりして、生まれてきたときの体質なんだけど、薬で補ってあげなければいけない、生き方をどうするのかというところが治療のポイントだったりします。
薬を飲みながらどう自分の体質と付き合うのか。
双極性障害や統合失調症は薬を飲みながらどう障害や病気を受容していくのかという感じです。
同じ病気でも違う感じです。
同じ精神疾患でも違います。
◾️依存症
次は依存症です。
依存症の場合は背景に色々なことがあったりするんですけど、生きづらさの問題があったりするんですけども、基本的には軽ければ軽いほど、問題行動とどう距離を取るかということになります。
アルコール依存だったらやめるしかないし、買い物依存だったら財布を持ち歩かない、ギャンブル依存だとギャンブルしない、と。
治療していこう、問題行動を止めようというためには、確かにその背景にある悩みなども色々聞いていかなければいけないんですけど、そこをケアしていくということももちろん重要なんですよ、重要なんですけれども、でも大事なのはやはりやらないということなんです、そもそも。
行動療法が効くので、きちんとやらないということを、最終的にはやらないということをどうもっていくのかというのがとても重要です。
やらないんだということから逆算的に考えていく。
やらないためにはどういう風にやっていけばいいのか、心をケアしていけばいいのか、トラウマと向き合えばいいのかということを考えていくというのが治療のポイントかなと思います。
◾️トラウマ
あとはトラウマです。
PTSD、複雑性PTSDの場合は結局忘れられないんです。
忘れられない記憶とどう共存していくのか、どう仕方がないと受け入れていくのかというのが一つのポイントです。
難しいんですよね。
僕らは、健康な人たちは忘れるんですよ。
忘れちゃう。
でも忘れられないんですよね。
そういう脳なんです。
これはどうしてかと言われたら、まだわかってないんですけど、とにかく忘れにくい人がいるということです。
忘れにくい記憶とどう付き合っていくのかというのが治療のポイントになります。
◾️境界性パーソナリティ症
あとは境界性パーソナリティ症や人格障害の人です。
パーソナリティー症の人たちとの場合は、空虚感、自傷、不安定さです。
空虚なんですよね。
空虚感を感じ続けているという、そういう脳の特性がある。
人間というのはこういうものであるという理解がフワッとしているんです。
自分というものはこういうものだってものがフワッとしていて、捉えにくかったりするんです。
それは、しっかりしなさい、と言えばしっかりしていくものとはまた違って、泳ぎが下手な人や何かが苦手な人と同じで、生まれつきそういうところが弱いんだろうなというのはわかってきてるんです。
性格の問題とも思われがちですけど、逆に性格の問題と思われがちだからゆえに、三つ子の魂百までというか、問題行動はなくなっても、社会的に順応する力は上がっていっても、どこか内側の方はもの寂しいことがあったりします。
僕も70歳、80歳の境界性パーソナリティ症の人たちと喋っていく中で、社会的にはうまくいってるんですよ。
だけど内側では随分まだまだ寂しい思いをしているということが全然あって、満たされない感じを背負っているような風にも見えるし、でもどこか人類にはそういう人たちも一定数必要なんだろうなとか思わざるを得ないというか、そういう人たちっていますね。
とにかくその空虚感とどう付き合うのかというのが治療のテーマだったりします。
その人をめぐるバラエティというのもあります。
太宰治みたいなことです。
下へ行けば行くほどやはりよくわからないだろうなと思います。
それが病気なのかというのがよくわからないし、性格の問題なんじゃないか、その人の甘えなんじゃないかと思いがちですけど、そうじゃないんだよということがなかなかわからないという感じです。
もちろんこれらの病気というのは合併していたりするので、単純な話ではないんですけれども、こういう色々な要素を考えながら、そのテーマごとに、その時患者さんがしゃべりたいことを中心に僕らは考えたりしてるという感じです。
でも僕も自助会やっていて、患者会をやってる中で、やはり境界性パーソナリティ症の問題はデカイんだなと、最近また改めて認識しました。
発達障害が最近ブームなので、発達障害、あとトラウマもブームなので、そこばかり注目して、この人の行動は発達障害由来のこれなんだろう、トラウマ由来のこれなんだろう、だから他人に対して衝動的に怒ってしまうんだろう、と思ったりしていることが多いんですけど、同じ発達障害の人でも、ボーダーラインの要素が濃い人と薄い人がいて、同じ不注意、同じ怒りの感情や衝動性であっても、やはり境界性パーソナリティ症の色が濃いと全然違うなと感じがします。
もちろんトラウマなど色々なものが関係していくんでしょうけど、生まれ持ったこういう要素もあるなと思います。
★動画の文字起こしはこちらのnoteに【全文掲載】されています。
https://note.com/wasemenblog
(文字起こし自体がない動画もあります)