避暑地として全国から注目を集める釧路。「笑えるくらいの涼しさ」を徹底取材しました!今年もすっかり夏本番!道内ではすでに35℃を超す危険な暑さを観測する日もこうしたなか、そんな猛暑とは無縁のマチが道東にあります。
■櫻井靖大記者:
「今日は道内、各地で猛暑日を観測していますが釧路市はちょうどすごしやすい23度です。」
道東では2番目に人口の多い釧路市。7月の最高気温の平均は20度を下回る19.6度です。この日も、同じ道東の帯広市や根室市が猛暑日を観測するなか釧路の気温を見てみると、道内で最も涼しい23.7度。まさに「笑えるくらい涼しい」マチなんです。
■東京から:
「全然違いますね。もう東京戻れないです。」
「快適な旅行だね。いい思い出ができました。」
観光客も驚くこの涼しさ、ただ、釧路に住む人たちにとっては本格的な夏の到来です。
■釧路市民:
「今日は真夏です」
Qどのくらいから暑い?
「22度くらい」
Q25℃より上だと?
「あーもう無理無理無理。」
この涼しさをマチの活性化につなげようと、地元商工会議所などが涼しさをアピールしています。
■櫻井靖大記者:
「釧路のスタンダードと書かれたパネルですが「真夏の合図です20度」「これ以上はやめて25℃」下には「35℃、知られざる世界」と書いています。」
なぜ、釧路はこのように涼しいのでしょうか?釧路沖には千島海流という寒流とともに冷たい空気が流れています。夏場は南の太平洋高気圧から吹く風に乗って、冷たい空気が届くことで気温が上がりにくくなります。さらに夏は暖かい空気と冷たい空気が合わさることで霧が発生することも多く、マチを覆うこともしばしば…。
■櫻井靖大記者:
「釧路市内ですが、けっこう霧が濃いですね。こういった景色が、市内ではよくあります。」
「霧のマチ」としても知られる釧路。この時期、暑い日差しを遮り、冷房いらずの涼しさとともにマチをつつみます。今の時期、厳しい暑さから逃れようと全国から多くの人がマチにやってきます。道の集計では夏の間の長期滞在者の数が道内の市町村では釧路市が12年連続でイチバンなんです。
普段は東京に住む久保田さん夫婦、2016年に仕事を退職してからはコロナの時期を除き夏は釧路で過ごしているそうです。
■久保田丈夫さん・洋子さん:
Q釧路で買った野菜はどうですか?
「やっぱり本当に新鮮です」
「全然新鮮」
「例えばとうもろこしなんかは甘さが違う。東京で何食べてたんだろうと(笑)」
滞在中は週3でゴルフに行き、週1でテニス、その帰りには温泉に…。
涼しい釧路生活を満喫中の久保田さん。
■久保田丈夫さん:
「これは旅行計画で東京出てから釧路につくまでの時間距離がどのくらいで時間がどのくらいか。」
市ではこうした長期滞在者向けに物件を紹介しています。
■釧路市役所市民協働推進課島尚一郎主幹:
「賃貸用の物件に家具や家電を一そろえ用意した何を持ってこなくても滞在できるような形になっている。」
久保田さんが滞在するこの部屋も3LDKで家具家電を完備。家賃は日割りで1日あたりおよそ3500円ほどだといいます。
■久保田丈夫さん:
「LINEで東京の友達によく連絡するけど涼しいなかゴルフやってると、みんな(うらやましがって)頭にきて返信が無くなる(笑)」
スポーツ選手にとって猛暑は熱中症や脱水症状を引き起こす大敵です。
そのため釧路で合宿するチームは年々増え続けていて、去年は過去最も多い97団体が訪れました。
■関西実業団陸上競技連盟清水康ニ強化委員長:
「関西地方では38度とか39度のなか、なかなか30,40キロ走の練習ができない」
Qきょうの釧路の気候(約20℃)はいかがですか?
「いや、すばらしいですね」
■櫻井靖大記者:
「こちらのスペースには何人か働いてる方がいらっしゃいますね」
スポーツだけでなくビジネスでも。仕事をしながら旅も楽しむという注目の働き方、「ワーケーション」。釧路はその滞在先としても注目されています。
■神奈川県小田原市から:
「会社でも制度があってそういったところで働くのを上長から許可をとってしている」
■横浜市から:
「悩みが湿度と暑さの相乗効果で体調が思わしくなくて」
「『あっ、ここ(釧路)でいいんじゃない』という感じになってます。」
■釧路市内の炉端焼き店で複数の男女:
「かんぱーい」
夜にはワーケーション仲間たちなどが集まり交流、釧路名物・「炉端焼き」を楽しんでいました。
■わーケーションで釧路に:
「お酒がめちゃくちゃおいしいです。」
「関東梅雨明けはみんなここに来たほうがいいです」
■久保田さん夫婦:
「最高ですよ」
「食べ物はおいしいし、ゴルフはすずしいなかでできるし、冷房かけないで夜はねられるし、ねぇ?」
■関西実業団陸上競技連盟清水康ニ強化委員長:
「もう贅沢ですね、関西に帰ったらこんな格好ではいられないですので」
■釧路市役所市民協働推進課島尚一郎主幹:
「まだまだ伸びしろはあると思うので長期滞在というものをビジネスチャンスにして釧路の産業の一つにしたいと思う。」
避暑地、合宿先、あらたなスタイルの旅先として…夏の暑さが厳しくなるとともに、釧路の涼しさへの注目が高まっています。
【スタジオ】
道の調査によると、釧路市で過ごす人は12年連続で道内1位ですが、
昨年度2位となった道南の厚沢部町の548人と比べると釧路市が2267人と
4倍以上の人数で断トツの1位でした。道内も暑い日が増えてきていますので、道外の方だけでなく道内の方も「涼みに釧路に行く」という選択肢も出てきそうです。
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