動画の中で、写真に映る彼らを「ノンバイナリー」 1:22 と称してしまいましたが、それすらも確かではないことに、この収録後 ハッと気づかされました。それほど人というのは、どれだけ意識をしていてもついカテゴライズしまう……そんな典型例とも言えますね。
実際、作者のアンソフィーさんは 被写体を務めた人々の名前、年齢、性同一性、性的指向について、本作の中で明らかにしていません。そうした情報が彼らの解釈を狭めてしまうことの危うさを意識したからこそ、意図的にそうしたそうです。
そういう意味で、この動画で私が語った「写真らしさ」というのも案外、作者の意図としてはそれほど間違ってはいなかったかも。
それから 2:47 「新しいジェンダーのモノ化」という言い表し方に関しても、語弊がありました。男と女以外の性のありかたそのものは昔からあるものですから、今に始まったことではありません。
また「モノ化」という表現は「見た目として一般化させる」ことを意味したつもりでしたが、それを意味するには言葉足らずで、不適切な言葉選びでした。ここは「(男女以外の)ジェンダーの新しい受け止め方」とするのが適切だったと思います。
以上に関してここで訂正とさせてください。
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