陸上自衛隊中央音楽隊第１７２回定期演奏会
Japan Ground Self Defense Force Central Band 172th Regular Concert
令和６年６月７日（金） 東京芸術劇場コンサートホール
2024.6.7 (Fri) Tokyo Metropolitan Theatre Concert Hall
「シンフォニック・ジャズ組曲」 ／F.ベンクリシュートー
Symphonic Jazz Suite / F.Bencriscutto
指揮：隊長 １等陸佐 志賀 亨
Conductor : Colonel SHIGA Toru
ゲストバンド：米空軍太平洋音楽隊
Guest Band:The United States Air Force Band of the Pacific
【フランク・ベンクリシュートー(1928〜1997)の略歴】
フランク・ベンクリシュートー（1928～1997）は、ウィスコンシン州ラシーンにイタリア系移民の両親の１０人の子供の９番目の子として生まれた。ウィスコンシン大学マジソン校で学士号と修士号を受け、更にイーストマン音楽学校から作曲と演奏（サクソフォーン）で博士号を受けている。そして、ミネソタ大学でバンドディレクター及び音楽教授を30年以上も務めていた。その後、日本にも活躍の場を広げ、武蔵野音楽大学客員教授として何回も来日し、1996年まで後進の指導に当たった。
【シンフォニック・ジャズ組曲の作曲経緯】
この曲は、ミネソタ管弦楽団の委嘱で、クラーク・テリー（トランペット）とベンクリシュートー（アルト・サクソフォン）のデュオとオーケストラが演奏するために作曲された。1973年、ミルウォーキーで開かれたMENC地域大会（音楽教育者全国協議会）の総会で演奏するため、バンドで演奏できるよう書き改めたものである。1975年の出版に当たって、さらに、バンドだけでも、またはソロやデュオ、またはジャズ・コンボと一緒にも演奏できるように書き改められた、アドリブのパートが多く書かれた面白い曲である。
【シンフォニック・ジャズ組曲の特徴】
曲は、「ブルース」「バラードロック」「プログレッシブ・ジャズ」の三つの楽章からできていて、第１楽章は静かなムードの中からアルト・サクソフォンや木管が美しいメロディを歌いだす、ゆっくりとしたムードのある楽章である。第２楽章はドライブのきいたロックで中間部に長いアドリブもあらわれ、最後は静かなムードに変わってひそやかに曲を閉じる。第３楽章は再びブライトなジャズとなり、アルト・サクソフォンのアドリブを中心としたジャズワルツや２/２＋３/４の変拍子の面白いリズムもあらわれるエキサイティングな楽章である。
本日は、米空軍太平洋音楽隊の５名をゲストにジャズコンボと吹奏楽の共演でお届けする。
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撮影協力：第３０１映像写真中隊
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