こんにちは、テイガクの前川です
本日は大阪府の吹田市から動画を撮影しています
金属屋根と金属サイディングをカバー工法で仕上げている物件になります
「お疲れ様です。」
「金属サイディング最近やってます?」
職人「金属サイディング少ないですね」
「そうですよね」
「屋根のイメージしか○○さんないから」
職人「元々(私の専門工事は)サイディングですわ」
「それはよくわかってるんですけど」
職人「ほとんどないですね」
「あっ透湿シート貼っているですね」
職人「そーなんです透湿シート貼ってるんです」
「雨漏りとかしてる?」
職人「いや一応なんか標準じゃないですか、(僕らも透湿シートは)いらないったらいらないし、(僕らも)やりたいかっていわれたらやりたくないんですけど」
「(本音を)それいうていいんですか今?」
「全然いいですねよ。いつもの(職人さんの本音が聞ける)普通の感じをだしてもらえればいいんで」
職人「そらもう、透湿シート貼っているのはいいのはいいですよ、特に窯業の場合は」
「直張り(窯業サイディング)とかですか?」
職人「窯業、窯業ね、窯業の場合はもういいですよ」
「雨漏りしているんでしょうね」
職人「けっこう、まあ漏ってるといえば漏っていますわ」
「そうですよね」
職人「これね元々サイディングが縦張りなんですよ」
「えっそうなんですか?」
職人「これ元々窯業がね」
「珍しいですね」
職人「縦張りやから横胴縁(よこどうぶち)で、シートしてしまうと見えないんですよ、釘が」
「なるほど、どこに元の貫(と胴縁)があるか分からない」
職人「だから墨打って(樹脂の胴縁を取り付けたんです)」
「縦張りの窯業サイディングって当時としては珍しいですね、今だったらたまに見かけるけど」
職人「そっから(縦張りが原因で)雨が入っている可能性が」
「横の継ぎ目はもしかしてシーリング?」
職人「してません。えっなんの?」
「縦張りの横の最後の一番上の継ぎ目」
職人「あっそれはシーリング仕舞いですね」
「何も見切り(水切り)がない」
職人「ないです」
「ありがち(雨漏りパターン)」
職人「一番上もベランダで笠木(仕舞い)になってます」
「笠木なんですか?そこも怪しいですね」
職人「はい」
「こちらは金属サイディングの{土台水切り板金}を取り付けている様子です」
「外壁の一番下に取り付ける部材です」
「こちらは{胴縁(どうぶち)}とよばれるもので、外壁の下地になる役割と外壁の通気層を設けるために取り付ける部材です」
「樹脂のものを今回は採用しています」
「いちばんはじっこ、(胴縁よりも)少し幅の広い2倍の大きさのものの下地があります」
「これが貫板(ぬきいた)とよばれるものです」
「金属サイディングを張る時の下地材は胴縁と貫板、この2種類があります」
「外壁のはじっこの部分に取り付けるのが貫板ですね」
「それ以外のところは基本的にこの胴縁といわれるものが使われます」
「(下地は)全部ビス留めですね」
職人「全部ビス留めです」
職人「元々ある胴縁と裏の柱に(めがけて下地を)留めてます」
職人「樹脂で伸び縮みと、それから空気を通すため全部(下地と下地の間に)」
「すき間」
職人「すき間空けてます」
「あそこですね、すき間を設けて空気を通すように工夫をしています」
「これが透湿防水シートとよばれるものです」
「シートにも名称が記載されていますが」
「雨水を外壁から守るシートになります」
「金属サイディングをカバー工法で仕上げる時は、あまり使うことがないです」
「理由はここに通気層(空気層)ができるのですが、そこに水が入った時にストンと下に雨水がこの土台水切りを通して排水されるからです」
「しかし、外壁の状態があまりにも悪い場合は、水が外壁内に入ってくる可能性あるので」
「こういった透湿防水シートをはってから金属サイディングを張る工夫をしております。」
「今回の金属サイディングはアイジー工業のシャドーライン」
「人気の商品ですね」
「屋根はスーパーガルテクトのフッ素で仕上げられていました」
「3階建ての建物です」
「縦に胴縁を貼り付けて、この黒い下地材ですね、そして金属サイディングを張ります」
「今ダンボールに張っていますが、金属サイディングは胴縁に対して逆方向に張るので、横張りになります」
「最近は隣の隣がそうですが、こういった縦張りの金属サイディングが人気です」
「新築の建物ではこの縦張りの金属サイディングを最近よくみかけます」
「この縦張りの金属サイディングは{胴縁が横}になります」
「ややこしいですね」
「下地の胴縁は縦張りの金属サイディングの場合、横、横胴縁です」
「横に張る金属サイディングは胴縁が縦になります。縦胴縁です」
「さて、胴縁ですが縦と横、どっちが良いでしょうか?」
「基本的にはこのような{縦胴縁がおすすめ}です」
「理由はもし万が一、雨水が外壁内部に入った場合、縦胴縁の場合はストンと障害物がないので、雨水が上から下に流れ落ちます」
「横胴縁の場合は、横に胴縁が取り付けられるので、外壁内部に雨水が入った場合、
横に張り付けられている胴縁が雨水障害となり、外壁内部に雨が入り込む恐れがあります」
「また空気層もこのように下から上に
空気が流れますので、空気の流れ( 湿気結露対策に)も縦胴縁のほうが有効です」
職人「実際に横胴縁のとこで雨が溜まってるとこありますよ」
「アッそうなんですか!?」
「もしかして(窯業)サイディングが何枚か置いてありましたが、もしかして雨漏りされているのと、関係ない?、、、」
職人「いや、あれは新築の時に猫除け、、、」
「猫除け」
職人「胴縁打ってたら水がぴゅぴゅぴゅと出てきて」
「それは横胴縁(が原因)だったんですか、、、」
「何気ない説明が雨漏りの原因となっていたようです」
「見させてもらいましょう」
職人「登れます?一番奥から登ってもらったら登りやすいかも、、、」
「わかりました。あ、でも大丈夫かな」
職人「ちょっと色々からんでて、一番下の胴縁だけなんです」
「(繰り返しの再確認)この元々のサイディングは縦張りのサイディングだったんですね」
「だから横胴縁」
「見えるんですか?」
職人「ここなんですね、これ3日くらい乾燥させてるんで」
「すみません、そっちからいいですか」
職人「めくって、ここが腐食していて、普通やったらこういう綺麗な(下地)」
「綺麗ですね」
職人「ここが水が回って」
「横胴縁で」
「縦側に窯業サイディングが張られているかたちになります」
職人「コンパネ」
「(外壁)下地はコンパネ(構造用合板)張られているんですね」
職人「そうやね、ここは大手ハウスメーカーですからね」
職人「これ言うてよかったですか」
「それは編集しておきます」
職人「ほんでここ水溜まってもうびちょびちょ、これ3日乾燥させてます」
「下地があって横胴縁の縦張りでここの(サイディングの)継ぎ目のところに水が入り込んで」
職人「(ビスを外壁に打ったら外壁から)水が噴き出してきたんですよ」
「水が噴き出してきた、、、」
職人「そう、ここに水が溜まっていたということですわ」
職人「ほんでねご主人さんと相談して、とりあえず、先週の金曜日だったんですわ、ここを乾燥させて水抜き穴(を取り付ける処置を検討)」
職人「ほんまはここ全部めくろうかっていう話をしたんだけども、こいつも(ベランダ)やこいつも(雨どい)もからんでくるし、給湯器もねベランダもからんでくるし、けっこう費用がかかるので、とりあえずここに水抜き穴を両サイドにつけて、ここにシールして水は向こうへ、出隅の方へ流れるようにして」
「こっち」
職人「最悪(雨が)入った場合ですよ。で、サイディングをこのまま張るようにしたんです」
職人「紙だってこんなんなってますでしょ、透湿シート、、、」
「こうなっちゃうんですね、この黒いの何ですか?」
職人「これも防水シートというか何ですね、何とか紙というやつですわ」
職人「これもモルタルなんか張る時に、、、」
「ラスの(アスファルトフェルト)」
職人「アスファルトですわ」
「{2重に(防水処理)やってるにもかかわらず}」
職人「元々風呂だったんですわ風呂」
「あっ風呂場、じゃあ{湿気の影響}なんかも」
職人「そう、そうゆうのもからんできてひょっとしたら」
「ここでも直張りではないんですね、ちゃんと通気層取っているんですね」
「でも」
職人「でも通気層取っているというてもなんか、(通気層の下地は)コンパネですわ」
「あっほんとだ、コンパネだ!!」
職人「こんなんでこんな、こんな」
「12mm?9mm?」
職人「これは12mm、これなんか、なんかの端材ですわ」
職人「胴縁じゃない」
「通常は{杉の板である胴縁}を張り付けるのですが、構造用合板、コンパネを切り取って張り付けています」
「大手ハウスメーカーさんでもこういう、、、」
職人「大手ハウスメーカーでも、、、」
職人「水噴き出してきたんですよ、ぴゅーって、うわ僕ら水道管をついてもうたと思って、ほんでめくったんですわ、」
職人「ほんでここ桁、梁なんですわ、こんなところ(水道管)つくことないし、カチカチですわ」
「胴差(どうさし)ですね」
職人「水たまりってたんですねここに、湿気か結露かわかりませんけど」
職人「ほんで今乾燥させて、うん、それから、あと水入らないようにして、水抜き穴取って、」
「これやっぱり縦胴縁だったら違っていたと思いますか?」
職人「縦胴縁だったら下に流れますわね」
職人「横胴縁だったら(雨水は)止まります。結構そいうの多いですわ。」
職人「そいうとこだったら胴縁なんか腐ってますわね」
職人「ここはまだ腐るまでいってないから、そんな昔の建物ではないから(お客様は)築15年と言うてました」
「貴重な職人さんの意見をいただきました」
「横胴縁と縦胴縁、張り方が2パターンあります」
「縦に張る場合と、このように横に張り付けるパターンですね」
「横に張り付けるパターンはちょうどここのところに水たまりができてしまい、水がストンと落ちない可能性があるので、中に、外壁内部に水が入り込むおそれがあります」
「先ほど職人さんがおっしゃっていた通り、縦胴縁はこのように水が下に何も障害がないので、雨水が抜けやすく雨漏りがしづらいです」
以上、テイガクの前川が「窯業サイディングの横胴縁の危険性」について解説をいたしました。
ご視聴ありがとうございます。
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