▼おもかげ あらすじ▼
七歳の弁之助は、美しく静かに亡くなった母を見送り、母の妹・由利に育てられることになる。
優しく甘かった叔母は、母の遺志を継ぎ、弁之助を立派な武士に育てるために厳しく接するようになる。弁之助は叔母の変化に戸惑い、やがて父も江戸に赴任してしまい、頼れる者のいない孤独な日々に涙する。
吹雪の朝、仮病で学塾を休もうとした弁之助に、由利は冷たくも毅然と叱咤する。そして吹雪の中、弁之助を母の墓前へ連れて行き、このような子にしてしまったお詫びにと懐刀を突きつけて自害をほのめかす。
その日から弁之助は、亡き母の面影に誓い、優れた武士になるために懸命に励むようになった。
――やがて江戸に出て十六になった弁之助は父から叔母が自分のために幸せを捨ててしまったことを聞かされる..。
「婦人倶楽部」1944(昭和19)年8月号掲載(※掲載時の題名は「母の顔」)
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▼チャプター▼
00:00 OP
00:14 一章
09:16 二章
16:57 三章
25:19 四章
34:21 五章
43:02 六章