環境エンジニアリングの視点から新たな建築デザインを実践する建築家、川島範久氏による『環境シミュレーション建築デザイン実践ガイドブック』の刊行記念トークセッション。コンピューテーショナルデザインを積極的に取り入れた活動をさまざまなジャンルで展開する豊田啓介氏、そして、環境設備設計と並行して、環境コンサルティング業務や解析・設計自動化ツールの開発に従事する清野新氏をお招きして、近年、コンピュータの急速な発展により扱いやすくなった環境シミュレーションを建築デザインにどう活かすのか? さまざまな角度から議論を交わします。
■書籍紹介
川島範久著『環境シミュレーション建築デザイン実践ガイドブック 自然とつながる建築をめざして』2022年5月、彰国社刊 https://www.shokokusha.co.jp/?p=13207
内容:コンピュータの急速な発展により、建築設計の現場でも扱いやすくなった環境シミュレーションを活用するためのガイドブック。「実践編」では光、風、熱といった環境要素をどのように可視化し、自然とつながる建築をどう実現していくのか、そのデザイン手法を紹介。「理論編」ではデザインの背景にあるしくみと指標・基準を丁寧に解説。
■登壇者プロフィール
川島範久(かわしま・のりひさ)/建築家
1982年、神奈川県生まれ。2005年、東京大学卒業。2007年、同大学大学院修士課程修了後、日建設計勤務。2012年、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員。2014年、ARTENVARCH共同主宰(~2016年)。2016年、東京大学大学院博士課程修了。2017年、川島範久建築設計事務所設立。現在、明治大学理工学部専任講師。
豊田啓介(とよだ・けいすけ)/東京大学生産技術研究所特任教授、noiz、gluon
1972年、千葉県出身。安藤忠雄建築研究所、SHoP Architects (New York) 勤務を経て、2007年、蔡佳萱とnoizを設立。2016年に酒井康介が加わる。建築や都市領域へのデジタル技術の導入と、新しい価値体系の創出に積極的にかかわる。2021年、東京大学生産技術研究所特任教授。
清野新(きよの・あらた)/環境設備エンジニア
1989年、東京都生まれ。2012年、東京大学卒業。2014年、同大学大学院修士課程修了後、Arup東京事務所勤務。美術館、図書館、スタジアム、ホテル、研究所、オフィス、住宅などの環境設備設計を担当。設計業務と並行して、環境コンサルティング業務や解析・設計自動化ツールの開発に従事。
■イベント概要
日時:2022年5月25日(水)
協力:日本建築学会建築書店、ルフトツーク