子どもたちの成長を支える学校の「給食」ですが、近年は「物価高」で名古屋市でも給食費が値上げされました。いかに「質」を落とさずに、子どもたちが喜ぶメニューを提供していくか、試行錯誤が続いています。
「あなたの思い出の給食はありますか?」街で聞いてみました。(30代)「ソフトめん、給食でしか食べられなかった」
(50代)「(パンから)お米の給食に変わるギリギリの世代だった」
(20代)「イニシャルのマカロニみたいなのが入っているスープ」
(50代)「全然違う」
「世代」によって異なる「給食の思い出」。ことし4月、政府広報のSNSアカウントが、年代ごとの給食の違いを紹介する投稿をしました。昭和初期には給食の「飲み物」と言えば「脱脂粉乳」でしたが…昭和の後期には「牛乳」に変わりました。そして平成・令和の時代は「キムチチャーハン」など国際色が豊かに。
しかし、この投稿を巡ってこんな反応が…「今の給食、こんなに豪華じゃない」
「名古屋の給食が一番しょぼい」⁉ 学校に行ってみると…
そこで街の人に聞いてみると…
(40代)「『名古屋の給食が一番しょぼい』って言いますよね、全国で」
実際、名古屋の学校給食は「しょぼい」のか…そこで、給食の時間に、東区の小学校を直撃しました。
「いただきます!」11日のメニューは白米に具材を混ぜる「まぜまぜチャーハン」に「餃子」、それに「にんじんいよかんゼリー」と「牛乳」でした。取材した小学3年生の場合、1食あたり約650キロカロリーの栄養が取れるよう、栄養士がバランスを考えながらメニューを組んでいるそうで、子どもたちは残さず完食していました。(小学3年生)
「餃子の皮がパリッとしていて中の肉がおいしかった」
Qお腹いっぱいになった?
「はい!」
「腹八分目くらい。けっこうおなかいっぱいになった」子どもたちが喜んで食べていた給食ですが、政府広報のSNSの写真と比べると、品数が少ないようにも見えます。
名古屋市は2020年に、物価高騰の影響でそれまで1か月3800円だった給食費を4400円に値上げしました。(名古屋市教育委員会学校 学校保健課 白井純也課長補佐)
「安定して給食の質を落とさずに、どのように提供していくかが一番の課題」そんな中、名古屋市が始めた取り組みが…
公費でちょっと豪華な「なごやめし給食」 大人たちの試行錯誤
「うなぎまぶし」に「エビフライ」、そして「カレーうどん」という「なごやめし」。
家庭から集める「給食費」とは別に、公費から年間1億円を出し、年に3回、ちょっと豪華な「なごやめし給食」を実現しています。(名古屋市教育委員会学校 学校保健課 白井純也課長補佐)
「『給食は食育の根幹』に関わる。食育を含めて学んでもらいながら、栄養を取ってもらうことが重要」
さらに、今年度は給食の物価高対策費として、9億円の予算がつけられました。「令和の給食」が「思い出の味」になるよう、大人たちの試行錯誤が続きます。
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https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/1226834