1927（昭和2）年作曲、二面の筝と十七絃による三重奏曲国歌〈君が代〉のメロディーをテーマにした変奏曲、曲は全部で六段となっており、一段は主題の提示、二段は第二筝がそのままの速度で主題を奏し第一筝が非常に細かく装飾的変奏を加えます。三段は第一筝が終止トレモロで主題となり、第二筝と十七絃が色どっています。四段は調弦を変え第一筝と第二筝が変形された主題旋律と装飾変奏を交互に掛合風に受け渡しつつ賑やかに合奏します。五段は第一筝のカデンツァ、六段は第一筝が終止三連符を連続して装飾を加え大変リズミカルで又忙しく聞こえる華麗な変奏です。