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鴻池運輸、自動フォークで倉庫の1フロア全体無人化現場を公開

LOGIBIZ-online 1,342 4 months ago
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鴻池運輸は10月24日、長野県安曇野市の物流拠点「安曇野営業所」で、自動フォークリフト(AGF)を活用し、倉庫スペースの1フロア全体で製品の入出荷・保管業務を完全自動化している様子をメディアに公開した。同社が倉庫の1フロアを完全に無人化しているのは同営業所が初めてという。 同営業所第2倉庫の2階(5290㎡)に、三菱ロジスネクスト製AGFを6台導入しており、この日はこのうちAGF3台がミネラルウォーター「サントリー天然水」のケースを搭載したパレットを自動で垂直搬送機まで運ぶところなどをお披露目した。3台はセンサーを駆使して相互に障害物を検知・回避し、ぶつからずに作業を続けた。 安曇野営業所は、近隣の長野県大町市にある「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」で生産しているミネラルウォーターを保管、出荷する専用拠点として運営している。 同工場で製造2ライン目を稼働させるのに伴い、物量の増加に対応するため今年3月に既存の第1倉庫に隣接するエリアで第2倉庫が竣工。その際、三菱ロジスネクストの協力を得て2階フロアの無人化に踏み切った。 安曇野営業所は1日当たり2560パレット分の「サントリー天然水」を受け入れている。AGFは時速3.6kmで、1時間当たり136パレット分の商品を搬送することが可能。最大荷重は作業1回当たり1.6t。第2倉庫の1階に到着した「サントリー天然水」は有人のフォークリフトでトラックから荷降ろしし、垂直搬送機で2階に上げるとAGFが自動で搬送、段積みする。出荷指示を受けた数量だけAGFが再び垂直搬送機までパレットのまま運んでいる。 鴻池運輸は物流現場の人手不足や「2024年問題」を考慮し、物流業務の自動化・省人化を推進。2024年3月からは神奈川県綾瀬市の営業所で、同じく三菱ロジスネクスト製AGFと、自動搬送ロボット(AGV)を組み合わせ、トラック荷台への荷積み作業自動化を展開している。 鴻池運輸の谷大輔安曇野営業所長は同日、AGF採用で年間5人分の作業省人化を果たせていると説明。同社の大橋良一食品プロダクツ本部次長は「安曇野営業所で完成させた無人化の枠組みは他の拠点にも展開していきたい」と語った。 同社は今後、安曇野営業所で、トラック荷台への荷積み作業自動化システムと連携させ、数年以内に大半の業務を自動化できるようにしたい考えだ。 (了)

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