あらすじ:中学3年の芳山和子は放課後の理科室でフラスコに入った液体の匂いを嗅ぎ、翌日の朝にタイムトラベルする。外は銀世界で、少年たちが雪合戦をしていた。雪玉が窓ガラスに当たって割れ、そのそばにいた和子の級友が怪我をしてしまう……
1972年01月01日(土) 午後6:20~午後6:50放送 タイム・トラベラー(1)「ラベンダーの謎」
■原作: 筒井康隆 「時をかける少女」
■脚本: 石山 透
■音楽: 高井達雄
■主演者:
芳山和子 ... 島田淳子(後の浅野真弓)
深町一夫... 木下清
語り... 城 達也
#時をかける少女
#タイムトラベラー
#少年ドラマシリーズ
【芳山和子が理科準備室で倒れた日付について】
第1話 9:47 医師が「今日は15日木曜日」と言っている。
第1話 14:30 翌日の雪が降った日は、クラスメイトのさゆりが「16日金曜日」と言っている。
第5話 17:30 放送ではカットされているが、脚本では結婚式の参列者が「山形先生は1月のバス事故で失明した」と言っている。
第5話 23:30 福島先生の結婚式は「今年の3月25日」と和子が言っている。
最終回 13:15 吉川さんを連れ戻しに行った和子が「昭和47年2月へ帰るように」と言っている。
これらから判断するに、和子が倒れたのは、1972年(昭和47年)1月15日木曜日ということになる。(実際の1972年1月15日は土曜日)
当然ながら1月15日は「成人の日」で祝日であるが、何らかの理由で登校日となっていたのだと考えられる。
※「タイムトラベラー」は、1972年に放送されたNHK「少年ドラマシリーズ」の第1作の作品です。NHKにもオリジナルの映像が保存されていませんでしたが、放送時に一般視聴者が家庭用ビデオで録画していた最終回の映像のみが1999年に発見され、修復されました。そのため、第1話から第5話までの映像は残されておらず見ることはできません。
この動画は、オリジナルドラマ放映50周年を記念して、当時の録音カセットテープと脚本から場面を想像しながらまんがに興し紙芝居風に制作する予定でしたが、当初予定していた作画担当者が体調を崩し入院してしまったため1年遅れの公開となりました。2話以降の作画は別の方に変更したため、途中で画風が変わっていることをご了承ください。
ドラマの最後でナレーターの城達也氏が「そのお話しは明日また」と言っていますが、これは、音声が1972年の7月23日から連夜放送された再放送を録音したものだからです。本放送では当然ながら「また来週」となっています。再放送で音声も差し替えられていたんですね。