これまで乳管がんを例にお話することが多かったのですが、今回は小葉がんのお話です。
乳腺を構成する葉(lobe)は乳管(乳汁を運ぶ管)と小葉(乳汁を作る)から成り、乳がんの多くは乳管の細胞から発生します。
小葉の細胞から出るのが小葉がんです。
同じ乳腺から出るがんですが、乳管がんとかなり異なる特徴を持っています。
今回は「浸潤性小葉がん(ILC)」を解説します。
浸潤性小葉がんの特徴はなんと言っても”変なところに転移をする”です。
・膜(胸膜、脳の膜、腹膜など)
・腹部臓器(胃、大腸、卵巣など)
こういった所に転移をするのです。
それはなぜか?
まだ分からないことの多い分野ですが、研究で分かっていることをざっくりとお話します。
次回は「非浸潤性小葉がん(LCIS)」のお話です。
☆関連動画~こちらもご覧下さい。~
●浸潤性小葉がん、転移が見えない!【PETで挑む】
https://youtu.be/nSxr1enRPF0
●非浸潤がんと浸潤癌、何が違うか。
https://youtu.be/t8MAWJMxthg
●生検でDCIS(非浸潤性乳管癌)なら転移はないのか。
https://youtu.be/kJDWpsLvKyg
●ホルモン受容体陽性乳がんの晩期再発。「その転移、20年前の乳がんの再発では?」
https://youtu.be/DqDX3zMSjzs
●ホルモン陽性再発乳がんの予後(早期再発群 vs.晩期再発群)
https://youtu.be/HdPNSWvmtCA
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