BS-TBS「あれから10年 これから10年」〈毎週土曜よる8時54分放送〉
東日本大震災から10年。当時10代だった若者の震災後10年とこれからの10年を取材し、復興を考える。
【File.147 宮城県亘理町/結城翔太さん】
震災発生時、結城翔太さんは大学3年生。
大学が終わり、友人と仙台市内にいるときに震災に遭った。亘理町は津波で町の半分が浸水。数日後、結城さんが目にした故郷は、町を走る高速道路を隔ててまったく違う世界が並んでいるようだった。壊滅的な被害を受けた海側とまるで何事もなかったかのような内陸側。そのあまりにもかけ離れた光景を前に、なすすべなくただ言葉を失ったという。
結城さんは、祖父の代から80年近く続く果樹園の3代目。ゆくゆくは家業を継ごうと農業系の大学に進学。しかし、在学中に起こった東日本大震災により、農地を流され廃業を余儀なくされたり、跡継ぎを絶たれた農家を目の当たりにしたことで意識が大きく変化。残された者として町に貢献したいという思いが強く芽生えたという。
現在は、近隣の農家とともに規格外の果実を加工して商品化したり、被災地域の振興に取り組むワイナリーとともに果実酒を作るなど、新規事業にも精力的に取り組んでいる。
そんな結城さんの「今」と「10年後」の目標とは?
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