0:05 (1)はじめに:学習性無力感
0:32 (2)学習性無力感の例
1:02 (3)学習性無力感とは
2:32 (4)学習性無力感の影響
3:35 (5)学習性無力感の原因
4:51 (6)社会生活への影響
6:06 (7)学習性無力感の予防には
7:50 (8)学習性無力感の改善には
9:17 (9)まとめ
「学習性無力感」は、失敗体験等から「自分は無力だ」と学び、努力等を放棄する状態です。慢性的なうつ病・不安障害等の原因にもなり、予防や改善の取組みが大事です。
精神科医が要点を約10分の動画にまとめています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
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心療内科・精神科でよく取り上げられる「学習性無力感」について詳しく解説します。人々は生涯を通じてさまざまな事柄を学習します。しかし、全ての学習がプラスの影響をもたらすわけではありません。「何をやっても無駄」という無力感を繰り返し体験することで、これを学習することがあるのです。
例として、学業で優秀だったAさんは、進学先で自分よりも優れた生徒に囲まれ、次第に学びの意欲を失ってしまいました。このような状態が続けば、人は自らの可能性を狭めてしまう恐れがあります。
「学習性無力感」とは、具体的には、失敗や困難を繰り返す中で「どうせ成功しない」という考えを学習してしまうことを指します。この思考は、抑うつや不安を持続させる原因となり得ます。更に、新しいことへの挑戦や学びを避ける行動を引き起こし、成長の機会を失うことも。
この「学習性無力感」の概念は、1960年代にセリグマン博士によって提唱されました。実験で、繰り返し逃げ場のないショックを受けた犬は、後に逃げる機会があっても動かなくなることが確認されました。
また、この無力感は、さまざまな精神疾患とも関連が深いとされています。例えば、気分変調症や全般性不安障害、そしてパーソナリティ障害といった疾患に、学習性無力感の影響が見られる場合があります。
学習性無力感は、私たちの行動、考え方、感情に多大な影響を与えることが確認されています。特に、新しい挑戦を避ける行動や、努力を放棄する傾向が強まることが指摘されています。
こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
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【解説者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。