今夏で登録10年を迎える世界遺産「明治日本の産業革命遺産」を構成する長崎市の端島(通称・軍艦島)の建築物群の劣化が進み、一部が崩壊の危機にひんしていることが3日、分かった。2015年の専門家調査で、主な大型建築物計30棟のうち少なくとも17棟で、建設時に比べ耐震性能が半分以下になっていることが判明した。老朽化や塩害が要因。即座に倒壊につながるわけではないが、軍艦に似たシルエットが将来損なわれる恐れがあると専門家は指摘する。
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