100円ショップ 客8割外国人…仏人シェフ「ときたま名人」に驚き「泡立て器より良い」【Jの追跡】【スーパーJチャンネル】(2024年1月11日)
世界が驚くニッポンの“100円便利グッズ”。いまや客の8割が外国人だという店まであるといいます。アイデアと安さに驚き連発。気になるお買い物の「その後」も追跡します。
■世界を魅了する「100円グッズ」
突然ですが、100円グッズクイズ。外国人観光客をアッと言わせた、このグッズ。何に使うものか分かりますか?
スウェーデン人夫婦
「コレは…」
「小さいお弁当」
「フリーザーに…」
「アイス?」
オーストラリア人
「お薬入れに使うのかしら、月火水木金って」
気になる正解は、ご飯を詰めて押すだけで、誰でも簡単に握ったシャリが作れる“お寿司メーカー”です。
ベルギー人
「100円か!これはほしい。かなり気に入った」
安さとアイデアで、日本人だけでなく、外国人も魅了する100円グッズ。
大阪、心斎橋にある「ダイソー」は、いまやなんと客のおよそ8割が、外国人だといいます。
オーストラリア人
「ダイソーには面白くて、みんなが欲しがるようなモノがそろっている」
3フロア展開で、取り扱う商品は3万点以上もあります。
■初めての100円ショップ「すてきな店」
訪れる外国人のお目当ては、実に様々。なぜか、初心者マークを手に取る海外からの観光客もいました。
オーストラリア人
「オーストラリアでは、車にこのマークを貼るのが人気なんだ」
「よく分からないけど、ユニークだから」
「日本車が好きな人たちは、このマークを貼りたがる」
サウジアラビア人 ジャスミンさん
「ヒャクエン?どういう意味?」
スタッフ
「100円」
サウジアラビア人
「本当に!?ずっと値段が分からなかったのよ」
偶然、立ち寄ったというサウジアラビアからの観光客がいました。
ジャスミンさん
「商品がたくさんある」
「すてき」
「本当になんでもある」
「これを5個買う」
他にもお土産にと、和柄の折り紙などを購入したのですが、100円グッズとは信じられない様子です。
ジャスミンさん
「サウジアラビアでは、こんなキレイな折り紙は1000円か2000円する。品質も良いし、品ぞろえも豊富。本当にすてきな店」
■フランス人シェフ「ときたま名人」に驚き
キッチングッズ売り場で熱心に眺めていたのは、フランス人の男性です。
ミカエルさん
「これは驚いた。僕はシェフなんだ。ぜひ試してみたい」
ミカエルさんは、“美食の国”フランスでシェフをしているといいます。
気になったのは、なめらかときたまごを作れるという、その名も「ときたま名人」。ポイントは、先端に空いた4つの穴。軽く振るだけで、はしで混ぜるよりも黄身と白身をムラなく混ぜることができるといいます。
果たして、その道のプロのお眼鏡にかなうのか。帰国後、実際に使う所を見せてもらいました。
ミカエルさん
「本当だ!めちゃくちゃ良く混ざっている」
妻
「泡立て器より良さそうね」
ミカエルさん
「正直言って、泡立て器より良い!めちゃくちゃ良く混ざる」
見事、フランス人シェフのお墨付きをいただきました。
でも、プロが使っているからでは…と疑ったみなさん。そこで、番組スタッフが箸で混ぜた時と比較しました。
30秒ずつ混ぜてみると「ときたま名人」の方が、ムラなくよく混ざっているため細かいザルの目を通りやすいのがよく分かりますね。
ちなみに、ミカエルさん、溶いた卵は日本旅行の思い出に浸りカツ丼にして食べたそうです。
■「他に何もいらない」“10刀流”トング
スペイン人
「こんな料理グッズ、スペインにはない」
アイデアキッチングッズは、ニッポンの100円ショップのお家芸。今、売れに売れているのが、こちらのトング。なんと“10刀流”なのです。
「はさむ」「切る」「つぶす」「いためる」などは序の口。ポイントは変わったデザイン。真ん中の穴を利用して、黄身わけと湯ぎり…。
さらに、反対側は数字がポイント。わざわざ計量スプーンを出さなくても、大さじ小さじを計ることができます。1つで10役こなす優れものです。
スペイン人
「これがあれば、他に何もいらない!これ一つで良い。日本はちょっとしたことに着目して、こうした素晴らしいグッズを生み出すからリスペクトする」
■店内撮影OK…SNSで国内外に魅力発信してもらう戦略
いまや海外にもおよそ900店舗を展開するダイソーですが、わざわざ日本の店舗を目指してやってくる外国人も少なくありません。
韓国人
「韓国のダイソーは、日本よりかわいいもの少ない」
イタリア人
「インターネットやSNSで、ダイソーは有名よ」
店内は撮影大歓迎。SNSで魅力を、国内外に向け発信してもらう戦略です。
SNSの声
「仕事に使えるかわいグッズを発見!!!」
そんなSNSで人気の「大根おろしニャン」。大根おろしをつめて、しぼるだけ。全長6センチほどのお座りしたネコおろしができちゃいます。
しょうゆで模様をつけて、かわいさアップ。さらに、ご飯を詰めればネコ型のおにぎりも作れちゃう映えグッズです。
■海外のアートも支える「100円グッズ」
この日、なぜかメイクコーナーを熱心に物色する男性がいました。実は、意外な目的だったんです。
フランス人 ヴァンサンさん
「41歳。もうすぐオジサンだ」
フランスから観光でやってきたというヴァンサンさん。メイク用のブラシを探していたそうですが、その目的は?
ヴァンサンさん
「ニシンのボディーペインティング」
ニシンのボディペインティングって何?
ヴァンサンさん
「おなかにペイントするんだ。ニンシンだよ」
「(Q.妊娠?)ニンシン」
実は、ヴァンサンさんの職業は、マタニティフォトもこなすアーティストなんです。
ヴァンサンさん
「新しいスタイル。浮世絵スタイルにしたい。だからブラシが必要で」
様々なペイントに挑戦するため、100円グッズは重宝しているといいます。
ヴァンサンさん
「特に今は、日本円がかなり安い。日本にくればモノが安く買える。高い店で買えないような道具もクリエーティブにチャレンジできる」
一体、100円ショップのグッズでどんな作品が仕上がるのか…。
後日届いた“作品”がこちら。100円のブラシを4本使用し、3時間半で描いたのは、浮世絵からインスピレーションを受けた紅葉と富士山。まさか100円グッズが海外のアートも支えているなんて、驚きです。
■便利さだけでなく…“驚きポイント”も
連日、多くの外国人が訪れている新宿の「セリア」。業界2位の100円ショップです。
カナダ人
「ここは、ずべて100円なの?」
「(Q.このお店は全て100円です)Oh my god!This is dangerous!」
「カナダにも1ドルショップがあるけど。インフレで、実際は1ドルではなくなっている」
物価高騰のなかでも、全商品税別100円がこだわりです。
一つで何役もこなす計量スプーン。スライドすれば片手で簡単にすりきれて、しかもポイントはふたです。網目上になっているので、そのまままぶす作業もできる優れものです。
でも、便利さだけでなく、驚いたポイントがもう一つあるそうです。
イタリア人
「裏面を見て驚いたよ。マイナス20℃から100℃まで耐える。イタリアでも、こういう道具は売っているけど、熱に弱いから溶けてしまう。スープに入れたら溶けちゃう」
アメリカ人
「コレは一体なんだ?こういうのはアメリカにない」
アメリカ人男性が気になっているのは、メレンゲが楽に作れるグッズ。使い方は簡単。黄身分けをして、ホイッパーで白身をシャカシャカするだけで、ふわっふわなメレンゲが作れちゃうんです。
ご飯に乗せて究極の卵かけご飯にするのもよし。卵黄と混ぜて焼けば、ふわっふわのスフレオムレツも簡単にできちゃいます。
ワンランク上の朝ごはんにしてくれるアイデアグッズなのです。
■イギリス人も感激「色のバリエーションも豊富」
イギリスからやってきた男性が感激したのは、サイズやカラーのバリエーション豊富な品ぞろえです。
グラントさん
「とても日本らしい。色のバリエーションも豊富で、イギリスでも1色や2色はあるけどこんなにたくさんない。自分が本当にほしいものが見つかる」
お目当ては、床を傷つけないための椅子やテーブルの靴下。「選べるのが楽しい」と言っていたはずなのですが、選び続けること30分。楽しいどころか、ため息ついちゃっていませんか…。
グラントさん
「選択肢が多すぎる」
■ぬいぐるみ用の布購入…作ったのは?
アメリカ出身のレビーさんは、ちょっと変わったものに興味を持ったようで。
レビーさん
「可愛い生地が売ってた。ぬいぐるみ専用でかわいいから
試してみようと」
興味を持ったのは、ぬいぐるみ用の布。作ったのは、ちょっと意外なもの。後日、完成したぬいぐるみを見せてくれました。
レビーさん
「ハロー。完成したのがこちらです!ゲゲゲのキタロウ」
びっくり、ゲゲゲのぬいぐるみ~!?
レビーさん
「最近“ゲゲゲの鬼太郎”の映画が公開されたでしょ。観に行ったけど、ぬいぐるみが売り切れていて。だったら自分で作ってみようと。何かを初めて挑戦するときは100円ショップをオススメします」
ニッポンの100円グッズは、きょうも世界のどこかで誰かを笑顔にしているに違いありません。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp