関西圏を中心に展開するスーパーで、驚きの光景が広がっていました。
国内産のキャベツが高騰する中、2024年12月から中国産キャベツの販売を開始。
右に置かれた熊本産は1玉369円、左の中国産は1玉184円。
ほぼ半値です。
売れ行きを観察してみると、じっくりと選んでいる買い物客がいました。
弁当店を営む男性は、「5玉(中国産キャベツを買った)。そんなの絶対(高くて)無理なので安いところで」と中国産を爆買いしていました。
まさに家計を救う救世主ですが、「(買うなら)日本産かな。(産地が)中国のどこか書いてないし不安」という声も上がりました。
今、輸入キャベツは中国産を中心に急増中。
1月3週目までで、2024年の同じ月と比べ、19倍以上の量になっています。
東京都内でも売られているキャベツミックスにもベトナム産などが含まれているように、多くの場所で輸入キャベツが利用されています。
一方、キャベツといえばお好み焼きにも欠かせない具材ですが、国産キャベツにこだわる「お好み焼き桂」。
以前は1玉200円ほどで仕入れていましたが、一時は900円まで値上がり。
外国産を使うことは考えないのでしょうか。
お好み焼き桂・岩淵龍二店長:
お客さまには国産の方が喜ばれると思うし、(外国産は)敬遠する方もいるので国産で。
なぜ、外国産はここまで安いのでしょうか。
専門家は、格安だと“錯覚”するほど国産が値上がりしすぎたためだと指摘します。
農業ジャーナリスト・松平尚也さん:
元々物価が違うので、輸出用に作っているので(国産より)割安。基本的に業務用と加工用であくまで“代替”で、(国産が)高騰しすぎて小売店でも“苦肉の策”として販売している状況。
国産と外国産の併用が、高値を切り抜ける鍵になるかもしれません。
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