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【恋の和歌】~1300年前の愛の歌~(『万葉集』)

短歌一期一会 23,832 3 years ago
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今回は『万葉集』の中から「恋」をテーマにした、夫婦の情熱的な和歌秀作をご紹介します。 『万葉集』は、現存する日本最古の歌集です。20巻あり、飛鳥時代(600年代)~奈良時代にかけて作成されました。 完成したのは8世紀末ごろと推測され、編纂(へんさん)者は未詳ですが、大伴家持が関係していたと言われています。 この時代は、日本から遣唐使が中国に派遣され、大和が世界に開かれた時代、日本の黎明期にあたります。 国号も日本となりました。律令体制などが取り入れられ、国の仕組みも大きく変わりました。 文化の面でも中国の詩に対して、大和歌である和歌が一つの文化として登場します。 技巧を凝らしたものではなく、素朴な歌が多いのも特徴です。 「恋」の歌として、以下の歌を取り上げました。 額田王 あかねさす紫野行き標野行き 野守は見ずや君が袖振る 万葉集巻一(二十) 大海人皇子 紫草のにほへる妹を憎くあらば 人妻ゆゑに我恋ひめやも 磐姫皇后(いはのひめのおほきさき) 君が行き日長くなりぬ山たづね 迎へか行かむ待ちにか待たむ 万葉集巻二(八五) かくばかり恋ひつつあらずは高山の 磐根し枕きて死なましものを 万葉集巻二(八六) ありつつも君をば待たむ打ち靡く わが黒髪に霜の置くまでに 狭野弟上娘子(さののおとがみをとめ) 君が行く道の長手を繰り畳ね 焼き滅ぼさむ天の火もがも 万葉集巻十五・三七二四 中臣朝臣宅守 我妹子が形見の衣なかりせば 何物もてか命継がまし 万葉集巻十五・ 三七三三 柿本人麻呂 石見のや、高角山の、木の間より、 吾が振る袖を、妹見つらむか 万葉集 第2巻 132 笹の葉はみ山もさやにさやげども  吾は妹思ふ別れ来ぬれば #万葉集#恋の和歌#短歌講座

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