【目次】
0:00 ダイジェスト
0:38 タイトル
0:51 注目ポイント(「水」と「土」が命のみなもと)
1:16 全体の流れ
===水質汚濁===
1:47 なぜ水の汚れが問題なのか?
2:40 かつての水質汚濁
3:05 水俣病という公害
4:17 水俣病の症状
5:11 水俣病裁判の歴史
5:55 生物濃縮
6:48 現在の水質汚濁
7:05 富栄養化の被害
7:42 生活排水を減らすには
8:25 表のまとめ(水質汚濁)
8:47 小まとめ(水質汚濁の影響と原因)
===土壌汚染===
9:12 なぜ土の汚れが問題なのか?
9:59 かつての土壌汚染
10:30 イタイイタイ病という公害
10:59 イタイイタイ病の症状
11:39 現在の土壌汚染
12:36 最近の土壌汚染例
13:29 表のまとめ(土壌汚染)
13:43 小まとめ(土壌汚染の影響と原因)
14:04 全体のまとめ
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以下のURLにこれまでの動画で使用したスライドのデータがあります。ご活用ください。
https://drive.google.com/drive/folders/1aIjjlfZQuDrsSr-dCvKdQaSS3z1Ee0ml?usp=sharing
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動画の意図
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『「水」と「土」が命のみなもと』というフレーズが本動画の軸です。
まず、日頃口にする物は、きれいな水や土の産物だと自覚します。すると、水や土が汚染された場合、直接的に自分の健康に悪影響を与えるかもしれないと推測が可能となります。
こう思えたならば、その後の展開を自分事として捉えることができます。
全体像として、水質汚濁から土壌汚染の順番で、①なぜ問題か→②かつての問題→③現在の問題と3つの流れで進行することを明示することで、見通しが立てやすくなっています。
水質汚濁が起きるメカニズムをアニメーションで直感的に理解できるようにすることで、かつての産業排水による汚染も、現在の生活排水による汚染も構造上の共通点を見出すことが可能です。
水俣病は、メチル水銀による公害であり、熊本も新潟も本質的には同じ公害であることを示しました。また、生物濃縮による重篤な症状と裁判の泥沼化も合わせ、悲惨な歴史でありながら、2000年代まで問題が継続するという甚大さも伝えています。
現在の水質汚濁では、生活排水が問題となっており、それを解消するための具体的な対策を挙げています。そのため、今すぐにアクションを起こすことができ、動画の内容を現実に転用し、知識で終わらず生活の知恵としても身につきます。
土壌汚染が発生するメカニズムは水質汚濁の延長上にあることを示すことで、水質汚濁で理解した内容を再利用できます。
さらに、イタイイタイ病の発生契機も水俣病と似ている点があり、認知的な負荷も軽減されるため、スピード感を持たせています。
イタイイタイ病の症状は、患者さんの「いたいよぉ」が語源となっているというエピソードを引用し、記憶定着を図りました。
現在の土壌汚染は私たちが直接的に加害者となる事例は少ないため、近年発生した豊洲移転問題や原発事故などの問題を取り上げ、関心を引くようにしています。
総じて、水質汚濁と土壌汚染の問題は、過去から現在に至るまで継続しており、日常の習慣である食事を通して私たちに牙をむくかもしれないという可能性を感じさせます。
豊かな水や土壌という自然資源を持つ日本を持続させるには、私たちが環境問題に興味を持つことが重要です。個人の持つ力は微々たるものかもしれませんが、実生活で環境を保全するような行動がとれるようになれば幸いです。
5つのまとめ
✔ 水質汚濁は、食べ物経由で人体に害を与える
✔ かつては産業排水、現在は生活排水
✔ 土壌汚染は、食の安全をおびやかし長期化
✔ かつては鉱山、現在は工場などの跡地
✔ 公害の問題は60年後の現在も続いている
最新高等保健体育(大修館)
単元:3 社会生活と健康
項目:2 水質汚濁、土壌汚染と健康
15分の動画で教科書2ページ分を網羅しています。