【目次】
0:00 ダイジェスト
0:24 タイトル
0:53 キーワード
1:26 全体の流れ
===食と健康===
①食経験
2:05 無意識に「食べられるか」を判断する
2:36 食べるたび、経験を重ねている
2:55 決め手は、見た目・におい・手触り
②農場から食卓
3:34 生産▶製造・加工▶販売▶消費
4:12 一本のソーセージにも物語がある
4:33 どこかで有害物質が混入したら問題
③食の健康被害
5:15 日本で起きた2件の重大な健康被害
6:02 どの時代・場所でも被害が発生している
6:21 小まとめ
===課題・対策===
① 食中毒
6:51 食中毒を5つに分類する
7:27 食中毒の発生状況
7:57 発生件数は原因ごとに異なる
8:18 食中毒への対策「3原則」
②食物アレルギー
8:57 食物アレルギーが発症すると
9:20 アレルギーの原因食物の割合
9:38 食物アレルギー発生のしくみ
10:20 食物アレルギーへの対策
③添加物・輸入品
11:33 食品添加物が含まれる5つの理由
11:53 食品添加物は厳しい基準のもとで使用
12:18 食料の安定供給に添加物や輸入品は必要
13:05 輸入食品にも日本の基準が適用される
13:38 小まとめ
13:59 全体のまとめ
以下のURLにこれまでの動画で使用したスライドのデータがあります。ご活用ください。
https://drive.google.com/drive/folders/1aIjjlfZQuDrsSr-dCvKdQaSS3z1Ee0ml?usp=sharing
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動画の意図
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私達は日々、安全性を疑うことなく食べるという行為を行っています。その安全性を担保してくれているのは誰なのでしょうか?このような問いから、食品の安全性について学びを深めていきます。
キーワードは「どこかで誰かが守る」です。私達の食卓に並ぶ食事が安全なのは、そこに至るまでのルートにおいて安全性を守る人が介在してくれているからです。身近な食事場面を思い起こしながら、この事実を認識できるようになることが一つのゴールです。
まず、食経験という概念を取り入れます。これは日々の食事の経験を積み重ねること得られるスキルです。この蓄積により、目の前の食品が安全に食べられそうか、そうではないのかを判断することができるようになります。改めて、この当たり前に自覚的になると、食の安全へのセンサーも敏感になるでしょう。
次に、農場から食卓へのルートです。生産▶製造・加工▶販売▶消費といった4つのポイントで捉えます。それぞれの点で多くの人が関わり、私達の食卓に料理が並ぶことを客観的に把握することができます。そして、1つ1つの食材にストーリーがあり、食事ができるありがたみも分かるでしょう。
一方で、食の安全対策がなされたとしても、いつどこで健康被害が起きるかわからない事実も示します。食中毒や異物混入などの事件で、数千人の被害者が出たり、死者が出てしまったケースを知ることで、私達自身も食の安全に取り組む必要性があると感じることができるとパートです。
2つ目のセクションは、課題と対策です。食中毒と食物アレルギーは解決すべき課題として、食品添加物と輸入食品は今後の付き合い方を考える種として取り上げています。
食による健康被害の多くは食中毒に帰結します。食中毒は細菌やウイルスだけでなく、自然毒や化学薬品なども含んだものになります。現実の社会でこれらがどのように起きているのか?それによる被害はどうなっているのかをデータで眺めた後、端的に対策方法をまとめています。
食物アレルギーは、近年では食品表示にも大きく記載されるようになったりと大きな課題です。もちろん、アレルギーの有無や何に対してアレルギーを起こすのかは個人差が大きい部分です。しかし、症状や仕組み、原因となる食物を学ぶことで包括的な対策をとることができるようになるでしょう。
最後は食品添加物と輸入品です。一見悪者と思われがちな両者ですが、現実的な問題としては頼らざるを得ないものでもあるのです。食品添加物は保存や製造上不可欠であったり、食料自給率の低さから輸入食品がなければならない現状を目の当たりにすることで、単純にこれらは忌避すべきだとは言えないことに気づきます。
総じて、食品の安全性は私達のしらないところにいる誰かによって守られていることを自覚できます。さらにその上で、自分の身の回りで食事をする際は、可能な限り安全な調理や食事方法をとろうと考えることができるようになります。