三代目中村勘太郎こと波野七緒八は祖父・十八代目勘三郎が大好き。勘三郎も孫の顔を見ると途端にデレデレになってしまう。父・勘九郎、母・愛も見ていて苦笑いするほどの溺愛ぶり。いずれは中村屋の看板を背負って立つ初孫の成長は勘三郎にとってこの上ない楽しみだった。何よりも七緒八と共に舞台に立つ事こそが大きな夢だったに違いない。しかし、その夢を叶える事なく勘三郎は旅立ってしまう。
中村屋一門の誰もが悲しみに包まれる中、新たな希望が芽生え始めてもいた。七緒八は驚くべき才能を見せ始めたのだ。誰が教えた訳でもない、ビデオや写真を見ただけで祖父の春興鏡獅子の振りや、仮名手本忠臣蔵の塩冶判官を真似し始める。それは正に中村屋歴代の血と魂が彼の中にしっかりと受け継がれている証拠だった。彼もまた紛うことなき生まれながらの歌舞伎役者だったのだ。
そんな中、歌舞伎座が新開場することに。勘三郎の生前の願いは柿落としで七緒八と舞台に立つ事。その遺志を叶えるべく、七緒八が新開場する歌舞伎座の舞台に立つ事が決定する。知ってか知らずか本人も少し興奮気味。このまま順風満帆に行くかと思われた矢先、七緒八に思いもよらないトラブルが降りかかる!
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