23日にタイで、東南アジア初となる「同性婚」を認める法律が施行された。そんな同性婚を巡り、タイの前首相はアメリカのトランプ大統領の方針を批判した。
■施行初日に、1832組が婚姻届を提出
バンコクのショッピングモールには、同性婚を祝う特設会場ができている。婚姻届の受付もあり、カップルが提出に訪れている。
23日にタイで施行された「結婚平等法」は、同性カップルの婚姻を可能とし、相続や養子縁組などの権利が認められる。
婚姻届を提出したカップル
「とても興奮しているし、幸せです。この日を待ちに待っていました」
婚姻届を提出したカップル
「いろいろなことが解き放たれ、私たちの家族の定義は完全なものになりました」
外国人も、タイ国籍のパートナーとの同性婚が可能で、日本人の姿もあった。
タイ人女性と婚姻届を提出 瓜生安希さん(42)
「自分が生きている間に、こういう法律が認められると思っていなかったので良かった、ラッキーだった。ずっと長く、死ぬまで一緒にいたいと思います」
同性婚の法制化は東南アジアでは初めてで、アジアでは台湾とネパールに続く3例目。タイ政府によると、初日の23日は1832組が婚姻届を提出したという。
また、この法制化による多様性への寛容さなど国際的なイメージの向上で、2年以内に年間400万人の海外旅行者を新たに呼び込み、観光収入は年間およそ3000億円の増加が期待されるという。
■タイ前首相がトランプ氏を批判
同性婚を祝う特設会場では、ペートンタン首相がビデオメッセージで祝辞を述べた。
ペートンタン首相
「これからは、すべての愛が法的に認められます。すべてのカップルは、タイで名誉と尊厳をもって生きることになります」
また、セター前首相は、政権交代によって多様性への姿勢が変わったアメリカについて、こう述べた。
セター前首相
「先日、超大国にひとりのリーダー(トランプ大統領)が誕生した。彼が『自国には2つの性別しかない』と発表し、とてもショックを受けた。ペートンタン首相のリーダーシップのもと、私たちの心は、より大きくなっていると信じています」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年1月24日放送分より)
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