流石の日本製セル!古くなったモバイルバッテリーから18650リチウムイオン電池を部品取り&劣化度合いの調査結果をご紹介します!
18650リチウムイオン電池はどのくらい使うとどれだけ劣化するのか?
私が8年程度使用してきたモバイルバッテリーを分解してセルを取り出し、性能調査を行ってみました!
容量と内部抵抗はどのくらい変わったのか?
リチウムイオン電池の寿命の判断とは?
調査した結果を個人的な見解と合わせてご紹介します!
結果の詳細
今回分解したモバイルバッテリー
cheero Power Plus3 13400mAh
もう販売はしてないようですが、Amazonリンクは残ってましたので製品の詳細はこちらでも確認できます。
https://amzn.to/3XZsSeu
2015年製造 8年程度ほぼ屋内のみで使用 推定充放電回数250回(かなり当て推量です)
内部のセル
SANYO製 NCR-18650BF ※3350mAh 12.06Wh (※0.2C放電時の値)
SANYOの印字があることから製造から最低でも10~12年以上は経過していると推定
(参考:エネループのSANYO→Panasonicロゴへ表示変更が2013年、吸収合併が2011年)
※追加の放電測定結果(満充電→2.5Vまで)
放電電流(放電レートC) 電力量(12.06Whを100%) 電流量(3350mAhを100%)
Aセル 約2.0A(0.6C) 9.58Wh(79.4%) 2796mAh(83.5%)
Bセル 約1.5A(0.45C) 9.75Wh(80.8%) 2803mAh(83.7%)
Cセル 約1.5A(0.45C) 9.58Wh(79.4%) 2769mAh(82.7%)
内部抵抗 約60mΩ(※動画内でご紹介)
Cセル 約0.7A(0.21C) 10.3Wh(85.4%) 2880mAh(86.0%)
Dセル 約0.7A(0.21C) 10.47Wh(86.8%) 2915mAh(87.0%)
放電レートを0.2C程度まで下げると取り出せるエネルギー(電力量)がかなり増えました。
動画内では20%程度の劣化と言っていますが、放電レートを考慮すると15%程度の劣化と考えられます。
また、内部抵抗が劣化したバッテリーでも放電レートを下げる(パワーを落とす)ことで
取り出せる電力量が増えるので、用途次第でまだまだ使用することができることがよくわかります。
重量測定 A 45.35g B 45.37g C 45.31g D 45.41g
0.1gしか差がないのは凄いです!
劣化度合いも思ったよりも少なく、ばらつきも非常に小さいです。
日本製セルの品質の良さを実感できる結果となりました!
今後も電気工作DIYで便利に使いたいと思います!