去年4月、北海道・旭川市の橋から女子高校生を転落させて殺害したとして殺人などの罪に問われている当時19歳の女の裁判員裁判が27日から始まりました。女は起訴内容を認めました。
裁判長)
「起訴内容で違うところ、言いたいことは?」。
当時19歳の女)
「ありません。間違い無いです」。
17歳の女子高校生を橋から転落させて殺害したなどの罪に問われている当時19歳の女。事件が起きたのは旭川市の神居古潭にある吊り橋、「神居大橋」。およそ10m下には石狩川が流れています。
永山友菜記者)
「女子高校生は観光地として知られるこの神居古潭の橋から落とされたということです。ここから見ても高さはかなりあるように見えます」。
殺人・不同意わいせつ致死・監禁の3つの罪で起訴されたのは旭川市の無職・内田梨瑚被告(22)。
内田被告の知人で当時19歳だった女も同じ3つの罪で起訴されています。
起訴状などによりますと、2人は去年4月18日の深夜、知人の10代の少年らと共謀し留萌市の道の駅で女子高校生を車に乗せて監禁。途中、集団で暴行を加えるなどしたあと、2人は女子高校生を神居大橋へ連れて行き、橋の欄干に座らせ「落ちろ」「死ねや」などと脅して転落させ殺害したとされています。
内田被告を知る人)
「昔から年上や年下にけんかをうっていたり自分からガツガツ行くような」。
当時19歳の女を知る人)
「小学校の高学年の時に友達と遊んでいて喧嘩して包丁を向けたって話は聞いたことがあります。それ以外にもけっこう問題児という感じでした」。
若い女性2人が女子高校生を殺害したという前代未聞の事件。世間の関心は高く、初公判の傍聴には26の席に対して154人が列を作りました。
そして旭川地裁で午後1時半から始まった当時19歳の女の裁判員裁判。
永山友菜記者)
「当時19歳の被告の女は入廷すると静かに一点をみつめて座っていました」。
起訴内容について女は「間違い無いです」と起訴内容を認めました。弁護側は、客観的な事実は争わないとしたうえで「内田被告に従わないと理不尽に怒られることもあり、日常的に顔色を伺っていた」として情状酌量を求めました。
一方、検察側は。
検察官)
「(当時19歳の女は)3つの罪の中核を主体的に果たしている」。その上で、「女は内田被告と主従関係であったと主張しているが、内田被告からの暴力などの危険性は無くむしろ恩義を感じている」と指摘。さらに事件のきっかけは女子高校生が自分のSNSに内田被告がラーメンを食べている画像を無断で投稿したことに腹を立てた被告らが示談金として50万円を受け取ろうとしたことだと主張しました。
裁判は28日も開かれます。
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