初めて彼を見たのはこの映画でした。鋭利な刃物を頬にあてられたような、体の全細胞に緊張感が走るような感覚・・・元ヤクザの組長ならでは、実際に命をかけて切った張ったをやった人間だからこそ出せるこの「凄み」。
網走番外地 吹雪の斗争(とうそう)は、1967年12月23日に公開された日本映画。製作は東映(東京撮影所)。高倉健と菅原文太が初共演した作品である。
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監督:石井輝男
安藤が高倉とのラストシーンでの対決の撮影で、石井監督のイメージする悪天候にならず。吹雪の中、ロケバスで待機していた役者たちは、尋常でない寒さに耐えていたが、安藤がブチ切れ、石井と喧嘩別れしてそのまま帰ってしまった。この後は長い間、安藤と石井は疎遠になっていたが、嵐寛寿郎の仲介で1973年の『現代任侠史』で和解がなされた。