侠客社会の食事作法はとても厳格だ。とりわけ旅人としてよその親分の敷居ウチではなおさらのこと。
「江戸やくざ研究」田村栄太郎著(雄山閣)によれば
「飯は丼ぐらいの茶碗に二杯、山盛りにして出すのですが、これは誰でも食いきれない。しかし少しでも残しては作法に外れるから、はじめの一杯の山盛りの飯の真中だけを食べて真中に穴をこしらえてそこへまた飯を足してもらい二杯分ということにします。山盛りの飯二杯が作法で、一杯は仏様だと嫌うから作法に外れます。」
『昭和残侠伝 吼えろ唐獅子』は、1971年10月27日に公開された日本映画。監督は佐伯清、主演は高倉健、製作は東映である。昭和残侠伝シリーズの第8作。
時は昭和初期。客人として前橋の黒田組に草鞋をぬぐ花田秀次郎は、黒田組の風間文三の助っ人として対抗勢力である川勝組の親分を斬る。