ディーゼルの音を響かせて、急行「宗谷」は北を目指す。5両編成で出発したと思えばいつの間にか車両が増え、またいつしか5両に戻る、まるで走る座敷わらしみたいな。時刻表に乗っていない謎の臨時列車もあり、昔の北海道は何が飛び出すかわからないおもちゃ箱。旅情を求めて集う人々にとって 夢の桃源郷でした。